近年、ネットショッピングや非接触決済の普及とともに、デビットカードの利用者が増加しています。しかし、それに伴って増えているのが「不正利用」。特に、りそな銀行や三菱UFJ銀行のデビットカード利用者からも、知らぬ間に口座から引き落とされていたという声が寄せられています。今回は、デビットカードが不正に使われた場合の補償の有無や、実際の対応方法について詳しく解説します。
デビットカードとクレジットカードの違いとは
まず理解しておきたいのは、デビットカードは支払いと同時に銀行口座から引き落とされる仕組みである点です。クレジットカードのように後払いではなく、即時決済のため口座残高が即座に減少します。
そのため、不正利用があった場合にも「お金が引かれてしまった後」であるケースが多く、ユーザーにとっての精神的負担も大きくなります。
りそな銀行の不正利用に対する補償制度
りそな銀行の公式サイトでは、不正利用(第三者によるなりすましなど)に関して「条件を満たせば補償対象」と明記されています。
- 補償金額:年間最大500万円
- 申請期間:不正利用発生後、原則60日以内に届け出が必要
- 対象外ケース:家族による利用や、カード紛失の届け出を怠った場合など
三菱UFJ銀行(三菱UFJ-VISAデビット)の補償内容
三菱UFJ銀行も、Visaデビットカードの不正利用に対して明確な補償制度を設けています。
- 補償金額:年間最大500万円
- 申告期限:不正利用を知ってから30日以内に申告
- カード会社の調査を経て、補償の可否が決定される
注意点としては、カード情報の管理に重大な過失(例:カード番号のSNS投稿など)があると、補償されない可能性があります。
不正利用が発覚したときの対応手順
万が一、身に覚えのない利用履歴があった場合、次の手順で対応しましょう。
- ① すぐにカードの利用停止(Webまたはコールセンター)
- ② カード発行銀行に連絡して、不正利用の届け出を行う
- ③ 警察に「被害届」を提出(補償申請の際に必要なことも)
- ④ 銀行による調査 → 審査後、返金処理
なるべく早めに行動することが、補償の対象になる大きなポイントです。
不正利用を未然に防ぐための対策
補償制度があるとはいえ、不正利用そのものを防ぐに越したことはありません。以下のような対策を取りましょう。
- ・デビットカードは必要時だけ持ち歩く
- ・利用通知メールやアプリ通知をオンにする
- ・海外サイトや怪しい通販ではカードを使わない
- ・カード番号はメモに控えず、他人に見せない
また、定期的に口座履歴を確認する習慣を持つことも非常に有効です。
まとめ:冷静に対応すれば、原則返金は可能
りそな銀行も三菱UFJ銀行も、不正利用が確認されれば条件付きで補償に応じてくれます。大切なのは「すぐに対応」「正確な情報提供」「公式チャネルを通じた連絡」です。
不正利用が心配な方は、月額使用上限の設定や、一時利用停止機能なども活用しながら、安全なキャッシュレスライフを送りましょう。
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