クレジットカードの支払いを柔軟に管理する方法として、「リボ払い」は便利な一方で仕組みがわかりにくいという声も多くあります。特にセゾンカードの「選んでリボ」と「まとめてリボ」の違いや、対象期間の見極め方は混乱しやすいポイントです。この記事では、どちらのリボサービスも正しく使いこなすための知識を具体例を交えて解説します。
「選んでリボ」とは?事前に選ぶスタイル
「選んでリボ」は、ご利用明細に記載された利用分のうち、自分で選んだ取引のみをリボ払いに変更できる仕組みです。請求金額が確定する前の一定期間内に手続きする必要があります。
たとえば、5万円と2万円の買い物をした場合、「2万円だけをリボにしたい」と選択できるのがこのサービスです。適用対象期間や締切は、毎月異なる場合があるため、公式サイトの「Netアンサー」などで確認する必要があります。
「まとめてリボ」は請求確定後に一括変更
一方、「まとめてリボ」は毎月の請求金額全体をリボ払いに一括変更するサービスです。利用明細の締め日後、請求確定された後でも手続きが可能という点が大きな違いです。
たとえば、5月分の利用が10万円確定した後、「全額をリボ払いに切り替える」ことができます。申請可能な期間は限られており、「請求月の支払い日直前まで」が一般的です。
両サービスの対象期間に注意
「選んでリボ」に間に合わなかった取引については、請求確定後に「まとめてリボ」で全額をリボに変更することが可能ですが、部分的に取引単位で選んでリボにすることはできません。
つまり、「選んでリボ」の選択期間を過ぎた取引でも、「まとめてリボ」でまとめてリボ払いにできる可能性はあるものの、個別に選ぶことはできず、請求全体が対象となります。
実際の利用シナリオで考える
たとえば4月15日に5万円、4月28日に3万円使い、5月10日に締め日を迎えたとしましょう。この場合、5月15日までが「選んでリボ」の受付期間だったとすると、それ以降は「まとめてリボ」で請求確定済みの合計8万円をまとめてリボ化することは可能ですが、個別には指定できません。
この違いを理解していないと「必要な支払いだけリボにしたかったのに全部リボになってしまった」といったトラブルが起こりやすくなります。
手数料の違いと計算方法
どちらのリボも、実質年率15.0%程度の手数料がかかります。金利は月々の残高に対して日割りで発生するため、使い方次第では思った以上に支払いが長引くこともあります。
必要最低限の金額だけをリボに回す、または翌月すぐに全額繰上げ返済するというような使い方がおすすめです。
まとめ:目的別にサービスを使い分けよう
セゾンカードの「選んでリボ」は自分で細かく選びたい方向け、「まとめてリボ」は後から全額をリボにしたい人向けです。それぞれ受付期間や対象の範囲に明確な違いがあるため、利用明細を確認しながら、タイミングよく申し込むことが大切です。
リボ払いは便利ですが、手数料の高さや支払いの長期化リスクもあるため、使い方には十分注意しましょう。
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