ICカードのタッチ忘れで使えなくなったときの対処法とは？無人駅での降車ミスへの正しい対応方法

交通系ICカードを利用していて、うっかり無人駅での降車時にタッチし忘れてしまった――そんな経験は誰にでもあるかもしれません。今回は、ICカードが使用できなくなった場合の原因とその具体的な対処方法を解説します。

ICカードが使えなくなる主な理由とは？

改札機にタッチせずに出場してしまうと、ICカードには「未精算」の情報が記録されます。この状態では次回の入場時にエラーが表示され、利用が一時的にできなくなります。

とくに無人駅の場合、自動改札がないためにタッチ忘れが起こりやすく、ICカードのシステム上では「出場していない」扱いになるため注意が必要です。

残念ながら、出場時にタッチし忘れた場合、あとから無人駅に戻ってICタッチだけをすることでは未精算の状態は解消されません。というのも、ICカードは「入場」と「出場」のペアで記録されるため、正規のルート以外で処理されたデータは無効になるのです。

そのため、エラーを解消するには正式な手続きが必要です。

未精算の状態を解消するには、有人駅の窓口や駅係員に申し出て、利用履歴の修正と精算を行う必要があります。改札口のインターホンで事情を説明すれば、多くの場合はすぐに対応してもらえます。

精算には、当該区間の乗車料金を支払う必要がありますが、それにより再びICカードが通常通り使えるようになります。

無人駅を頻繁に利用する場合、ICカードのタッチミスを防ぐためには、乗降時に確実にカードリーダーの設置位置を把握しておくことが重要です。

また、複数の交通系ICアプリでは利用履歴がスマホで確認できるため、乗車後に状況をチェックする習慣を持つと安心です。

たとえば、名古屋駅でICタッチして乗車し、降車駅が無人駅だった場合、タッチ忘れがあると次回の乗車時に「エラー表示」が出ます。このようなケースでは、近隣の有人駅で履歴修正を依頼し、差額精算を行うのが解決の近道です。

ICカードのタッチ忘れによるエラーは、落ち着いて駅係員に申し出れば速やかに解決できます。無人駅に戻ってタッチし直してもエラーは解消されませんので、正しいルートでの手続きを心がけましょう。