任意保険を安くするカギ？車選びで注目すべき『型式別料率クラス』とは

車を購入する際、見落としがちなのが「任意保険の保険料」に影響する要素です。中でも型式別料率クラスは、車両保険料や対人・対物・人身傷害保険料を大きく左右するポイントとして知られています。本記事では、この型式別料率クラスの仕組みや活用法について詳しく解説します。

型式別料率クラスとは？

型式別料率クラスとは、車の型式ごとに設定された保険料リスクの指標で、1～17までのクラスに分類されます。数字が大きいほど事故や盗難などのリスクが高く、保険料が高くなる傾向があります。

この制度は損害保険料率算出機構が毎年見直しており、事故率や修理費、盗難件数などが反映されています。

自動車保険料の算出において、型式別料率クラスは下記4種類に影響します。

たとえば、同じ年式・同じ排気量の車でも、型式別料率クラスの差によって保険料が年間数万円違うケースもあります。

車を購入する前に型式別料率クラスを調べるには、保険会社の見積サイトや「損害保険料率算出機構」のデータベース、あるいは販売店での確認が有効です。

特に中古車を購入する場合は、同じ車種名でも型式が異なればクラスも異なるため注意が必要です。

たとえば、トヨタの「プリウス」は安全性能が高く事故率が低いため、比較的料率クラスが低めに設定されやすいです。一方で、スポーツタイプの車や高級車は盗難や事故のリスクが高いため、料率クラスが高くなりやすい傾向があります。

同じ予算でも型式によって保険料に大きな差が出るという点を、購入時には意識しておきましょう。

任意保険は毎年支払う固定費です。型式別料率クラスが低い車を選べば、年間の保険料を抑えることができ、5年・10年と乗り続ける中で数十万円単位の節約につながる可能性もあります。

車両価格とともに保険料のランニングコストも比較して選ぶと、より賢い買い物になります。

型式別料率クラスは、自動車保険の保険料に直結する重要な要素です。車を購入する際には、車両価格や燃費性能だけでなく、その型式がどの料率クラスに属しているかも事前に確認しておくことが、賢い車選びの第一歩となります。