自動車保険に加入する際、走行距離やメーター数の入力が求められることがあります。これは事故リスクを判断するための要素であり、年間走行距離によって保険料が変動するケースもあるため、正確な申告が重要です。とくに契約日と保険開始日がずれている場合には、注意しないと無駄なリスクや損につながる可能性もあるのです。
契約日と保険開始日が異なる仕組みとは？
一般的な自動車保険では、インターネットなどで契約手続きを完了する「契約日」と、実際に補償が始まる「保険開始日」が異なることがあります。例えば、4月1日に契約手続きを済ませても、補償が始まるのは4月7日からというケースもあります。
このズレがある期間中、車を使用する場合には、その間の走行距離が保険に反映されないリスクがあります。つまり、契約時に申告したメーター数と、保険が実際に始まる日の実走行距離がかけ離れていると、意図せず「虚偽申告」と見なされる可能性すらあるのです。
走行距離申告型の保険とは？
一部の自動車保険では、走行距離によって保険料が変動する「走行距離区分型」や「ペイ・アズ・ユー・ドライブ（PAYD）」型があります。このような保険では、年間で予想される走行距離や現時点でのオドメーター値の申告が求められます。
このとき、契約時にメーター数を入力する形式であれば、保険会社はその数値をベースに「どれだけ走ったか」を判断します。したがって、保険開始日よりも前に車を多く走らせてしまうと、実態よりも「たくさん走っている」と見なされる可能性があり、損になることがあります。
メーター数はいつ入力するのが正解？
もっとも望ましいのは、保険開始日の直前にメーターを確認して申告することです。特に、契約から保険開始までに数日〜1週間ほど期間が空いている場合、その間に車を使えば当然メーターは進みます。
たとえば契約日が6月1日、保険開始日が6月8日だったとして、契約日に「12,000km」と申告し、その後1週間で500km走行した場合、実際には「12,500km」からの保険適用になるべきです。しかし保険会社は「12,000kmからスタート」と認識しているため、走行距離に誤差が生じます。
走行距離の誤差によるリスクや不利益
メーター申告に誤差があると、以下のような不利益が生じる可能性があります。
- 年間走行距離が過大と見なされて保険料が高くなる
- 事故時に申告内容との不一致があれば調査対象となる
- 等級引き継ぎの際、誤情報が影響する場合も
これらは意図的でなくても「申告ミス」と見なされる可能性があるため、正確な情報入力が求められます。
正確なメーター数申告のためのおすすめ対策
保険開始日の前日または当日に、改めてオドメーターを確認し、その数値を証拠としてスマホで写真に撮っておくことをおすすめします。いざというときに「これが開始時の正確な距離です」と主張できる記録になります。
また、オンラインでメーター入力する際に「この数値はいつ時点のものか」を記録しておくと、後日何かあった場合にも説明しやすくなります。可能であれば、保険会社に相談して「保険開始日の前日に距離を再申告してもよいか」確認してみるのも有効です。
まとめ：損をしないためには正確なタイミングが重要
契約日と保険開始日が離れている場合、メーター数の入力タイミングによって保険料や信用に影響する可能性があります。特に走行距離が関係する保険では、「いつ」「どの時点で」入力したかが大きな意味を持ちます。
正確な距離を保険開始直前に確認し、可能であれば記録に残しておくことが、将来的なトラブル防止や不利益の回避につながります。
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