マイナンバーカードを健康保険証として使う際、「過去の病歴・手術歴など何が共有されるのか?」という不安は少なくありません。本記事では、同意に基づく共有範囲や安全性、取り消し方法をわかりやすく解説します。
同意なしでも診療は可能
マイナ保険証の情報提供に同意しなくても、従来の健康保険証と同じように受診できます。医療費負担や処方に差はありません。
同意は任意なので、同意しない場合は従来通りの手続きとなります。
同意で共有される医療情報の内容
同意すると、以下の情報が医師や薬剤師と共有されます。
- 過去の処方薬や投薬履歴
- 特定健診の結果(最大5年分)
- 診療歴や検査データ(血液・尿検査など)
これにより、重複投薬や相性の悪い組み合わせを避け、安全な診療につながります。
保険適用外診療も共有されるのか
現行制度では、保険適用外の診療(美容目的や人工中絶など)は記録されず、共有されません。
共有対象は「保険診療」に関するデータに限定されています。
同意は受診ごとに確認される仕組み
医療機関では、受診ごとに同意を求められ、マイナンバーカードの提示が必要です。
同意を拒否すれば、その回だけ情報は共有されず、従来の受付と同様になります。
プライバシーとセキュリティの考慮
カードから個人情報を直接読むことはできず、アクセスにはカード読み取り装置・顔認証または本人認証番号が必要です。
不正アクセス防止のため、読み取り装置への不正アクセスがあれば自動的に無効化されます。
よくある質問Q&A
Q: 同意を取り消せますか?
A: いつでもマイナポータルや窓口で同意を取り消せます。
Q: 同意していてもすべての医療機関で共有されますか?
A: 情報提供に対応している医療機関・薬局のみで共有されます。
まとめ
マイナ保険証で同意すると主に過去の処方薬・健診結果・診療歴が医療機関と共有され、重複投薬回避や高額療養費制度の自動適用といったメリットがあります。
保険適用外の診療は共有対象外ですので、ED治療や美容目的の施術などが記録される心配は不要です。
同意は任意かつ受診ごとに確認され、安全性やプライバシーに配慮された仕組みとなっています。
コメント