給付算定基礎額が140万円の場合、年金はいくらもらえる？仕組みと目安をわかりやすく解説

「給付算定基礎額が140万円」と聞いても、それが実際に受け取る年金額とどう関係するのか、わかりにくいと感じる方は多いかもしれません。この記事では、給付算定基礎額の意味と年金受給額の計算方法について、わかりやすく解説していきます。

給付算定基礎額とは何か？

給付算定基礎額とは、老齢厚生年金などの報酬比例部分の支給額を算出する際の基礎となる金額です。被保険者の標準報酬月額や加入期間などに基づいて計算され、年金受給額を決める重要な要素となります。

たとえば、厚生年金に加入している間の収入が高ければ高いほど、この基礎額も大きくなります。

給付算定基礎額が140万円というのは、一般的には老齢厚生年金の報酬比例部分の年間支給額を意味します。つまり、年間で約140万円（＝月額約11万6,000円）の厚生年金が支給される見込みとなります。

ここに国民年金（老齢基礎年金）も加わる場合、65歳以上で満額（令和6年度は約80万円）受け取れる場合、年間総額はおよそ220万円程度となる可能性があります。

ただし、上記の金額はあくまで参考値であり、実際の受給額は加入年数や繰上げ・繰下げ受給の有無によって大きく変わる可能性があります。

たとえば、60歳で繰上げ受給をすると最大30％の減額、逆に70歳まで繰下げると最大42％の増額となります。このような選択によって、受け取る年金額は上下します。

自分の正確な年金額を知りたい場合は、ねんきんネットや年金定期便を活用するのが有効です。これらを利用すれば、これまでの加入記録や将来の見込み額を確認できます。

また、年金事務所に直接相談に行けば、ライフプランに合わせたアドバイスも受けられます。

・厚生年金加入歴：35年
・給付算定基礎額：140万円
・老齢基礎年金：78万円（満額）
→ 合計年金額：約218万円／年（約18万円／月）

このように、厚生年金と国民年金を合わせることで、ある程度の生活費をまかなえる水準に達することができます。

給付算定基礎額が140万円であれば、おおよそそれに近い金額が厚生年金として支給されます。そこに基礎年金が加われば、年間で200万円以上の年金受給も現実的です。

ただし、個人ごとに状況は異なります。「ねんきんネット」などを活用して、自分の年金額を早めに把握することが将来の備えに繋がります。