預貯金の代替として注目されることが多い「一時払い終身保険」。特に最近は金利上昇に伴い、保険商品にも利率アップの動きが見られ、住友生命の一時払い終身保険を検討する方が増えています。この記事では、銀行預金との比較、利点、そして見落とされがちなデメリットをわかりやすく解説します。
一時払い終身保険とは?基本の仕組み
一時払い終身保険は、加入時に一括で保険料を支払い、保障は一生涯続くタイプの保険です。貯蓄性の高い商品でありながら、死亡保障も備えているのが大きな特徴です。
住友生命の商品では、例えば40歳で1,000万円を一括払いした場合、契約から3年程度は元本割れとなるものの、4年目以降から解約返戻金が元本を上回るよう設計されています。
銀行預金と比較したメリット
低金利が続く昨今、銀行預金ではほとんど利息が付きません。一時払い終身保険では、予定利率が上昇したタイミングで契約すれば、銀行よりも高い運用効果が期待できます。
たとえば「15年で約800万円の増加」というのは、年利回りにすると約0.5〜1.0%超程度。これは現在の普通預金金利(0.001%〜0.02%)と比較すると大きな差です。
見落としがちなデメリット
元本割れリスク:契約初期(1〜3年)は途中解約すると支払った金額を下回るリスクがあります。資金をしばらく使わないことが前提です。
途中解約時のペナルティ:急にお金が必要になった場合、解約返戻金が少なくなるだけでなく、利益が出ていれば課税対象となります。
相続税の課税対象:死亡保険金には相続税がかかることがあるため、活用方法によっては税負担も考慮が必要です。
一時払い終身保険が向いている人
この保険が向いているのは次のような人です。
- 使う予定のない余剰資金がある
- 定期預金よりも少しでも有利に資産を増やしたい
- 将来的な相続や家族への資産移転を考えている
逆に、短期で資金を使う予定がある場合や、収入の変動が大きい方には向いていません。
加入前に確認しておきたいこと
保険は長期契約であるため、以下の点を必ずチェックしましょう。
- 返戻金の推移(契約年数ごとの金額)
- 予定利率の根拠と今後の見通し
- 名義・受取人の設定による税金の違い
- 金融機関や保険担当者に聞けるセカンドオピニオン
また、金融庁の保険ガイドラインなども一読しておくと判断の参考になります。
まとめ|「使わないお金」なら有効な選択肢に
住友生命の一時払い終身保険は、運用性と保障性を兼ね備えた魅力的な商品です。しかし、元本割れや流動性の低さなどの注意点も理解した上で選ぶことが重要です。
銀行預金にただ置いておくのがもったいないと感じている方にとっては、うまく活用することで中長期的に資産を増やす手段となり得ます。迷ったときは、ファイナンシャルプランナーなど第三者の専門家に相談するのもおすすめです。
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