振込ミスをしてしまった際に利用される「組戻し(くみもどし)」という手続き。特に名義間違いや送金先の勘違いなどで焦る場面も少なくありません。この記事では、組戻しの流れや返金までの目安、知っておきたい注意点について解説します。
組戻しとは?
組戻しとは、銀行振込をしたあとに、相手口座へ入金されたお金を取り戻す手続きです。誤って他人の口座へ振り込んでしまった場合に、振込依頼人が金融機関を通じて返金依頼を行います。
ただし、受取人の同意が必要になるため、自動で返金される仕組みではありません。
組戻しが必要になる代表的なケース
- 振込先名義を間違えた
- 金額を誤って多く振り込んだ
- 口座番号の入力ミス
たとえば、名前の漢字の一部が異なっている場合や、旧姓で送金してしまった場合でも、組戻し手続きが必要になります。
組戻しの手続きの流れ
- 振込をした金融機関に問い合わせて、組戻し依頼を提出
- 銀行が振込先の金融機関へ照会
- 振込先の口座名義人の同意を得る
- 同意が得られたら、資金が返還される
振込先からの「組戻し同意」の連絡が来た場合は、手続きが進んでいる証拠であり、返金まであと一歩という段階です。
返金までの期間と注意点
返金されるまでの目安は通常2週間〜1か月程度です。ただし、相手の対応状況や銀行間の確認作業によっては前後することがあります。
組戻し手数料(約880円〜1,100円程度)が発生するため、こちらは依頼時に確認しておきましょう。また、依頼から1週間以上経っても進展がない場合は、金融機関に状況確認をするのが安心です。
組戻しをスムーズに進めるコツ
- できるだけ早く依頼する
- 振込明細や控えを手元に用意しておく
- 銀行にこまめに連絡し、状況確認をする
特に早期対応が成功率を大きく左右します。振込先が心当たりのある相手であれば、本人に直接連絡を取ることも有効な手段です。
まとめ:組戻しは焦らず、丁寧に対応を
銀行振込の組戻しは、正しい手順を踏めば高確率で返金される可能性があります。ただし、受取人の同意が必要である点と、返金までに時間がかかる点には注意が必要です。
「振込先から確認が取れた」という状況であれば、あと数日〜1週間ほどで返金処理が完了する可能性が高いため、焦らず銀行と連携を取りながら進めましょう。
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