月12万円のパート勤務、社会保険加入は損?扶養と収入ラインを徹底比較

社会保険

パートで月12万円働くと社会保険に加入する可能性がありますが、加入した方が得なのか、それとも扶養の範囲内(月収8.8万円以下など)に抑えた方がよいのか悩む方は多いです。この記事では、収入ライン別の違いと将来の影響をわかりやすく比較します。

🔍 月12万円で社会保険加入の条件とは?

次の5つの条件をすべて満たすと、週20時間以上勤務のパートでも社会保険に加入対象となります。

  • 週20時間以上の勤務
  • 月額賃金8.8万円以上(年収106万円以上)
  • 勤務期間1年以上見込み
  • 学生ではない
  • 従業員101人以上の会社(2024年からは51人以上へ拡大)

これを満たす場合、健康保険・厚生年金への加入が義務づけられます。

💰 社会保険に入ると「損」なのか?

一見、手取りが減るように思えますが、実は将来の年金額や医療保障が手厚くなります。

メリット:厚生年金によって将来の年金額が増える/傷病手当金や出産手当金などの保障がつく。

デメリット:保険料が毎月引かれるため、手取りが減る(例:月12万円なら1〜1.5万円程度減少)。

🧾 扶養内に収めるメリットと注意点

「夫の扶養内」にとどまることで、自身で社会保険料を払わずに済み、手取りはそのままに感じられます。

ただし、収入が年収106万円(または130万円)を超えた瞬間に扶養を外れ、自身で保険料負担が発生するため、「ギリギリ調整」が必要でストレスも大きくなりがちです。

📊 実例で比較:月8.5万と月12万円の違い

項目 月8.5万円(扶養内) 月12万円(社保加入)
年間収入 102万円 144万円
社会保険料 0円 約15〜18万円
手取り額 約102万円 約126〜129万円
将来の年金 国民年金(第3号) 厚生年金(上乗せあり)

結果的に、長期的に働くなら厚生年金の恩恵が大きく、社保加入の方が得になることが多いです。

📌 短期目的なら扶養内、長期安定なら社保加入

「子育て中で短期的に働きたい」「学生なので一定の範囲で働きたい」などの場合は扶養内が便利です。

一方、「将来の年金を増やしたい」「病気や出産時の保障も確保したい」なら、社会保険加入を前提にした収入設計の方が安心です。

まとめ:単純な手取りだけでなく“将来の安心”も比較を

月12万円のパートで社会保険に入ることは、目先の手取りではやや減って感じますが、将来の年金・医療制度・保障内容を考慮すれば、決して損ではありません。

扶養内にとどめる場合も、収入の上限と超過リスクを理解した上で働き方を選ぶのがポイントです。

自分の将来設計にあわせて、賢く選びましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました