高齢者の移動手段として利用されている電動セニアカー。万が一、うっかり車で接触してしまった場合、修理費用が思ったより高額になるケースもあります。今回は、セニアカーのパーツ交換にかかる費用の相場や、自費での支払い対応について解説します。
電動セニアカーの部品代は高め?その理由
電動セニアカーは、一般的な車両に比べて生産台数が少なく、補修部品の流通も限定的です。これにより、部品価格が割高になる傾向があります。特に、車体を覆うカバーや外装パーツは樹脂製でも高価になることが多いです。
たとえば、車体の一部にひびが入った場合、カバー交換で2〜4万円前後が相場とされ、さらに作業工賃や出張費が加算されると、最終的に5万円程度になるのは珍しくありません。
実際にかかる費用の内訳とその妥当性
ある事例では、「カバー交換3.2万円+出張費+工賃=約5万円」と提示されたケースがあります。この費用内訳は比較的一般的で妥当な範囲といえるでしょう。
特に地方や郊外では、専門の修理業者が少なく、出張サービスの必要性が高まるため、その分費用も上がりやすい傾向にあります。
保険を使うか、自費で払うか?判断のポイント
自動車保険には「対物賠償責任保険」があり、他人の所有物を破損した場合にも適用されます。ただし、免責金額や等級ダウンを考慮すると、5万円程度であれば自費で済ませる人が多いです。
特に、翌年の保険料上昇を避けたい場合や、保険を使うほどでもないと判断したときに、自費対応は一つの選択肢となります。
修理の前に確認したいこと
修理見積りを提示されたら、メーカー名・機種名・部品名を確認し、インターネットや他の修理業者からも相見積もりを取ると安心です。
また、福祉用具専門業者やメーカー窓口に直接確認を取れば、価格の相場観をつかむ手助けになります。
電動セニアカーは意外と高価な乗り物
電動セニアカーの本体価格は新品で20万〜50万円、中にはそれ以上の高級モデルも存在します。そのため、部品交換も精密機器扱いで価格が上がりがちです。
また、介護保険制度でレンタルされている車両もあるため、壊した場合の補償先が「本人」ではなく「レンタル業者」や「自治体」となることもあり、慎重な対応が求められます。
まとめ:セニアカーの修理費は意外と高いが、自費負担で済ませる判断も妥当
電動セニアカーの修理費用は、カバー交換と出張費込みで約5万円というのは妥当な範囲です。保険を使うか自費で払うかはケースバイケースですが、免責金額や等級維持を考えると、自費で対応するのは現実的な選択肢といえます。
まずは見積もりの詳細を確認し、必要であれば相見積もりを取ることで、納得できる対応を行いましょう。
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