お子さまの将来の教育資金をコツコツと貯めることは、家計の安定や進学時の安心につながります。今回は、児童手当や毎月の積立金を効率よく貯めていくために、積立預金と学資保険の比較や、銀行選びのポイントについて解説します。
積立預金と学資保険、それぞれの特徴と違い
積立預金は、毎月決まった額を自動で普通預金から積み立てる貯蓄方法で、柔軟性が高く、途中で引き出すことも可能です。利率は低めですが、安全性が高く使い勝手も良いため、短中期的な貯金に向いています。
一方で学資保険は、保険としての機能(万が一の場合の保障)があるのが特徴。一定期間積み立てることで、満期時に教育資金が一括で戻ってきます。ただし、途中解約時には元本割れするリスクもあり、10年以上の長期契約が前提になります。
毎月3.5万円の積立を続けるとどうなる?具体的なシミュレーション
たとえば、毎月35,000円を18年間積み立てた場合、元本は約756万円となります。普通預金の金利はほぼゼロに近いため利息は少ないですが、「確実に貯まる」点が最大の魅力です。
一方、学資保険を年利1%で運用した場合、同額の積立でも利息込みで約800万円以上になる可能性があります。ただし、保険料払込免除などの条件も含まれるため、内容の確認は必須です。
銀行選びで注目すべき5つのチェックポイント
- ① 自動積立機能の有無:毎月決まった日付に自動で積立ができる仕組みがあるか
- ② 金利:積立定期の金利は金融機関ごとに異なる。ネット銀行は比較的高金利
- ③ 口座維持手数料:無駄な手数料がかからないか確認
- ④ 使いやすさ:アプリ対応やオンラインで管理できるか
- ⑤ 教育資金専用プラン:子ども名義で管理できる「ジュニア口座」も便利
特に金利を重視するなら、住信SBIネット銀行や楽天銀行などのネットバンクが選ばれることが多いです。
タンス貯金のリスクとデメリット
手元で現金を保管する「タンス貯金」はすぐに使えるというメリットがある反面、盗難や災害リスクに対する補償がありません。また、現金として眠っている期間が長くなると、インフレによって実質的な価値が下がる可能性も。
できるだけ早く、金融機関に預け入れることをおすすめします。
積立預金+αの賢い資産形成の工夫
毎月の積立預金に加えて、つみたてNISAなどの制度も活用することで、教育資金の「増やす力」を高めることもできます。つみたてNISAでは、年間40万円までの投資信託などが非課税で運用できます。
「元本保証」がない点は注意が必要ですが、長期運用で資産形成を考える家庭には有力な選択肢です。
まとめ:目的に応じて手段を選び、今すぐ口座開設を
積立預金は、使い勝手が良く確実にお金を貯めたい人におすすめです。学資保険は保障が欲しい場合に適しています。まずは児童手当の管理を「見える化」し、タンスから銀行口座へ資金を移動することが第一歩。
目的や家庭の状況に応じて、無理のない範囲で積立を継続し、お子さまの将来をしっかりサポートできる仕組みをつくりましょう。
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