AMERICAN EXPRESS(アメックス)とJCBは、互いにグループ会社ではありません。しかし、日本国内外でカード利用提携を行っており、混同されやすいため、この記事ではその違いや協業の実態を例を交えて整理します。
アメックスとJCBは別会社:所有関係はない
AMERICAN EXPRESSはアメリカに本拠地を置く独立した金融サービス企業で、世界的にカード発行と決済処理を行っています。JCBは日本のクレジットカードブランドで、両社に資本関係や親子関係はありません。
つまり、アメックスがJCBを所有しているわけでも、逆でもありません。
提携によるカード相互受け入れの背景
実際には、2000年ごろからアメックスとJCBはカード加盟店ネットワークの共有など、提携関係を築いてきました。
例えば、日本のJCB加盟店でアメックスカードが使えるようになったり、オーストラリア・ニュージーランド・カナダではJCBカードがアメックスの加盟店で使えたりしています【参照】
提携の具体例と適用国
JCBの公式サイトによると、オーストラリア、ニュージーランド、カナダではアメックスを通じてJCBカードを受け入れており、逆に日本国内ではアメックスカードがJCB加盟店で利用可能です【参照】
このような地域限定の提携により、旅行者や国際的なカード利便性が拡大しています。
なぜ混同される?ポイント整理
「グループ会社」と誤解される理由として、共同利用できる店が多い点や、相互加盟店ネットワークがある点が挙げられます。
ただし、これはあくまで業務提携によるネットワーク共有であり、資本や経営の一体関係は存在しません。
実際の利用イメージ(具体例)
たとえば、JCBを発行した日本人がカナダ旅行中にJCBカードで支払いをするとき、現地の加盟店がアメックス網を通じて処理することで支払いが可能になります。
逆に、アメックスを持つ外国人観光客が日本のJCB加盟店で買い物をする場合、JCBの決済網で処理されるため、店舗側はアメックス対応端末で受け付けます。
まとめ:関係を整理して理解しよう
まとめると、
- AMERICAN EXPRESSとJCBは資本的・経営的に独立した別会社
- 業務提携により、一部地域で互いの加盟店ネットワークを共有
- 「グループ会社」ではなく「提携関係」と理解すべき
このように明確に区別することで、混乱なく利用や理解ができます。
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