クレジットカードの申し込みや利用中の登録情報には「収入状況」という欄があります。学生やフリーターの方でアルバイトの開始・終了が頻繁にある場合、「これって更新すべき?」「頻繁に変えると審査に悪影響?」といった不安を持つ方も多いでしょう。今回は、そんな疑問に答える形で、クレジットカードと収入状況の関係、そして正しい対応について解説します。
収入状況を変更することの意味と影響
クレジットカードの申込時には、現在の収入や雇用形態を記入します。この情報は主に審査時に使われ、利用限度額の設定や審査通過の可否に関係してきます。申込後にバイトを辞めたり新しく始めたりしても、すぐにカード会社へ報告義務があるわけではありません。
ただし、収入の変動が大きくなった場合(例:定職を失った・長期無職になるなど)で、カードの増枠申請やローン契約をする際には、変更情報が影響する可能性があります。
バイトを辞めたとき、カード会社に報告すべき?
アルバイトを辞めた際、必ずしもカード会社へ即座に報告する義務はありません。一般的に、以下のようなケースでは変更の報告が推奨されます。
- 年収が大きく減少またはゼロになった
- 限度額を引き上げたいとき
- キャッシングやローン機能を利用したいとき
逆に、単なるアルバイトの変更や収入の微調整であれば、カード会社側が利用停止にすることはほぼありません。
収入状況を頻繁に変えると信用に響く?
クレジットヒストリー(信用情報)には、あなたが申告した収入や勤務先の変遷が記録されるわけではありません。重要なのは、カード利用履歴(支払遅延や滞納がないか)です。
そのため、「何度もバイトを変えたから信用が下がる」といったことは基本的には起きません。ただし、短期間に何度も限度額変更や新規カード申請をしていると、やや警戒される可能性があります。
正しい対処法:こんなときどうする?
Q. アルバイトを辞めて現在収入がゼロに。どうするべき?
→カード会社に即報告の必要はありませんが、利用額は控えめにし、支払いは必ず滞りなく行いましょう。収入が安定するまではキャッシングなどは避けるのが無難です。
Q. バイト先が変わった。新しい情報を登録すべき?
→任意ですが、マイページなどから職業・勤務先情報の更新は可能です。正確な情報を保つことで、限度額引き上げ申請時にスムーズになります。
審査や与信に本当に影響するのは“支払い実績”
収入の額そのものよりも、クレジットカードにおける本当の“信用”は、いかに支払いを遅延せずに継続しているかにかかっています。バイトをしていなくても、支払いがきちんとできていれば信用は維持されます。
また、信用情報機関(CICやJICC)では「支払遅延」や「利用状況」などの情報が記録されるため、そちらの方が圧倒的に重視されるのです。
まとめ:収入状況は正直に、でも焦らず対応を
クレジットカードの収入状況の欄は、申込時や特定の申請時にのみ重要な情報であり、頻繁に変えたからといってマイナス評価になることは基本的にありません。
ただし、自分の返済能力を正確に把握し、適切な利用を続けることこそが、最も大切な「信用構築」の近道です。バイトを辞めた・変えたというタイミングでも冷静に判断し、必要に応じて更新や相談を行うようにしましょう。
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