ゆうちょ銀行では、1人につき原則1口座とされています。しかし、過去に親が代理で開設した口座がある場合、自分自身で開設を希望する際に問題が生じることがあります。この記事では、そのような状況での対応方法や確認手順を詳しく解説します。
ゆうちょ銀行の「1人1口座」原則とは
ゆうちょ銀行では不正利用や重複管理の防止のため、基本的に個人名義での口座は1人1つまでとされています。これは本人が直接開設したかどうかに関わらず、すでに同一名義の口座が存在する時点で新たな開設は原則として制限されます。
このルールは特に2018年以降、マネーロンダリング対策強化の一環として厳格に運用されており、口座開設時には本人確認が徹底されています。
親が作った名義の口座は1口座にカウントされるのか
未成年のころに親が作ったゆうちょ口座は、たとえ自分が把握していなくても、あなたの名義であれば「1人1口座」のカウント対象になります。
たとえば「学資保険の受け取り口座として開設」「お年玉用に使っていた通帳」などが該当します。ゆうちょ銀行側では口座名義と生年月日、住所、本人確認情報などを照合するため、過去に作られた口座も履歴として残っています。
新しく開設したいときの対処法
新たに口座を作りたい場合、まずは現在の名義での口座保有状況を確認することが大切です。方法は以下の通りです。
- 最寄りのゆうちょ銀行・郵便局で確認:本人確認書類(マイナンバーカードなど)を持参すれば、既存口座の有無を調査してもらえます。
- 親に確認:過去に口座を開設した記憶や通帳の有無について確認しましょう。
- 古い通帳を探す:自宅にある古い通帳や郵便物を確認してみましょう。
既存口座が見つかった場合は、その口座を今後利用する方向で手続き(再発行、名義確認、暗証番号再設定など)を進めることになります。
どうしても新しい口座を作りたい場合
特別な事情がある場合(例:旧口座の存在を確認できない、通帳もキャッシュカードも手元にないなど)、ゆうちょ銀行側と相談することで例外的に新規開設を認められるケースもあります。ただしその際には詳細な事情説明や確認手続きが必要です。
例えば「親に開設されたが詳細を知らない」「本人が成人して別住所に住んでいる」などの事情を窓口で伝えると、個別に判断されることがあります。
まとめ:確認してから行動しよう
ゆうちょ銀行では、「1人1口座」が原則ですが、過去に親が開設した口座も対象になるため、まずは口座の有無を確認することが重要です。既存口座を再利用できるなら、それが最もスムーズです。
もし既存口座の情報が不明であっても、ゆうちょ銀行の窓口で相談することで個別対応してもらえる可能性があります。焦らず、確実に手続きを進めましょう。
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