月収15万円台で社会保険に入るとどうなる?国保との比較と保険料の目安をわかりやすく解説

国民健康保険

社会保険に加入すべきか、国民健康保険のままでいるかは、月収が低めの場合とくに悩ましい選択です。月収15万円前後の方が社会保険に加入した場合、月々の保険料はどれくらいになるのか?国民健康保険とどちらが有利なのか?この記事ではその疑問に具体的な数字で答えていきます。

社会保険に加入した場合の月額保険料の目安

月収が150,000円~155,000円の方が会社員として社会保険(健康保険+厚生年金)に加入した場合、2024年度の東京都を例にすると以下のような概算になります。

項目 保険料(月額)
健康保険(協会けんぽ) 約7,500円
厚生年金 約13,500円
合計 約21,000円

※保険料率は健康保険:10.0%、厚生年金:18.3%程度(いずれも事業主と折半)として算出。

国民健康保険・国民年金の場合の負担額

一方、自営業やフリーターなどで社会保険に加入していない場合、以下のような負担が発生します。

  • 国民健康保険:年額15万円~20万円(自治体により変動)→ 月額約12,000円~16,000円
  • 国民年金:月額16,520円(2024年度)

合計すると月額およそ28,000円~33,000円ほどになるため、社会保険よりも割高になるケースが多いです。

社会保険に加入するメリットとは?

単に保険料の安さだけでなく、社会保険には以下のような大きなメリットがあります。

  • 将来の年金額が大きくなる(厚生年金は報酬比例)
  • 傷病手当金、出産手当金などの手当がある
  • 扶養家族がいれば追加負担なく保険対象にできる

つまり、支払額だけでなく、保障内容や将来の給付を含めたトータルで考えると社会保険の方が優れていることが多いのです。

保険料は都道府県や自治体によって違う

ここで紹介した金額は一例です。実際の保険料は、地域や年齢、前年の所得によって大きく変動します。とくに国民健康保険料は自治体ごとの計算方式の違いがあり、都市部では負担が重くなる傾向があります。

ご自身の住まいの市区町村や加入を検討している健康保険組合・協会けんぽのホームページなどで詳細を確認するのが確実です。

シミュレーションを活用して比較検討しよう

社会保険と国民健康保険+国民年金のどちらが負担が軽く、保障が厚いのかは、ライフスタイルや収入状況によっても異なります。厚生労働省や協会けんぽが提供する保険料シミュレーションも活用し、正確な比較を行いましょう。

また、会社で社会保険に加入できる条件(週20時間以上の勤務や2か月以上の継続見込みなど)を満たしているかも確認しておきましょう。

まとめ:月収15万円台なら社会保険のほうが割安な場合が多い

月収が15万円~15.5万円程度であっても、社会保険の方が国民健康保険と国民年金を合わせた場合よりも月額負担が軽くなるケースがほとんどです。特に長期的な保障や年金額を考慮すれば、社会保険加入を前向きに検討する価値は高いでしょう。

不明点がある場合は、会社の総務担当や市区町村の保険窓口、日本年金機構に相談するのが安心です。

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