定期保険の更新時の保険料がどのように決まるのかは、保険加入時に気になるポイントの一つです。特に、10年更新型の定期保険を選ぶ場合、更新後の保険料がどのように変化するのかを理解しておくことが重要です。本記事では、定期保険の更新時の保険料の決まり方や注意点について解説します。
定期保険の更新時の保険料はどう決まるのか?
定期保険(更新型)の場合、契約更新時に保険料が上がることが一般的です。更新後の保険料の決まり方には以下の要素が影響します。
① 更新時の年齢に基づいた保険料
定期保険の保険料は、基本的に契約時の年齢を基準に算出されます。10年更新型の場合、更新後の保険料は「現在の年齢+10歳」で新たに計算されます。つまり、現在30歳で契約した場合、10年後の更新時には40歳時点の保険料に基づいて再計算されます。
② 更新時の保険料は新規加入者と同じ?
基本的には、更新時の保険料はその時点で同じ年齢の新規加入者の保険料とほぼ同じ水準になります。しかし、次のような要素が加わる可能性があります。
- 既契約者の健康状態に関係なく更新可能:更新型の定期保険では、健康状態に関係なく自動更新が可能です。これにより、健康を害している人も含めて保険契約が維持されるため、新規加入より若干高めの保険料が設定されることがあります。
- 保険会社の料率改定:保険会社がリスク評価を見直し、保険料率を改定している場合、更新後の保険料が新規加入時よりも高くなるケースがあります。
更新時の保険料が上がる理由
① 年齢が上がると保険リスクが高まる
生命保険の保険料は、年齢が上がるほど死亡リスクが高くなるため、それに応じて高くなります。更新型の定期保険では、その都度年齢が反映されるため、更新ごとに保険料が上がる仕組みになっています。
② 医療技術の進歩や保険会社のリスク見直し
保険会社は、医療技術の進歩や統計データをもとに、定期的に保険料率を見直します。そのため、更新時に業界全体で保険料が上昇していると、新規加入者と比べても若干高くなることがあります。
定期保険の更新型 vs. 期間固定型
定期保険には更新型のほかに、加入時の年齢で一定の保険料が決まる「期間固定型」があります。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
更新型 | 一定期間(例:10年)ごとに保険料が見直される | 最初の保険料が安い | 更新ごとに保険料が上がる |
期間固定型 | 契約時の年齢で保険料が固定される | 長期的に保険料が一定 | 最初の保険料がやや高め |
更新型を選ぶ場合は、将来的な保険料の上昇を考慮し、長期的なライフプランに合うかを検討することが重要です。
まとめ
更新型の定期保険では、10年後の更新時の保険料は「その時点での年齢の新規加入者の保険料」とほぼ同じですが、保険会社の料率改定やリスク評価により若干高くなることがあります。更新ごとに保険料が上がるため、長期間の保障を求める場合は、期間固定型や終身保険の選択肢も検討してみるとよいでしょう。
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