暗号資産(仮想通貨)関連の口座開設を行った直後に、見覚えのない金額が銀行口座に振り込まれていた…。そんな状況に戸惑った経験はありませんか?今回はリップル(XRP)などの暗号資産サービス利用後に起きた「2000円の入金」のようなケースについて、考えられる原因と対応策を詳しく解説します。
リップル口座開設後の入金はなぜ起きる?
暗号資産の口座を開設した際、本人確認のために「少額入金による認証」や「取引所側からのテスト送金」が行われることがあります。ただし、国内主要取引所(例:bitbankやGMOコイン、SBI VCトレードなど)では、通常ユーザー口座に送金を行うケースはほぼありません。
そのため、登録した銀行口座に2000円が突然入金された場合、取引所からの入金とは断定できないことがほとんどです。誤送金や他サービスとの混同も視野に入れる必要があります。
まず確認すべき3つのポイント
- 振込人名義(例:会社名、個人名など)
- 入金元銀行や支店名
- 過去に登録・申請したサービスとの関連性
例えば「〇〇決済センター」「△△キャンペーン事務局」などの名義であれば、以前応募したキャッシュバックやポイント交換の可能性も。振込明細や通帳アプリをチェックして正体を確認しましょう。
ほっといても大丈夫?そのリスクとは
万一「誤送金」である場合、そのまま放置すると不当利得の返還請求の対象になることがあります(民法703条)。特に個人や企業からの誤送金だった場合、後日連絡が入り返還が求められることも。
反対に、正式な報酬やキャッシュバックであれば問題ありませんが、出所不明の金銭を黙って持ち続けるのはリスクが伴います。念のため入金元に確認を取るのが安心です。
よくあるケース:仮想通貨関連詐欺の可能性
リップルや仮想通貨関連の詐欺では、「口座開設すればお金がもらえる」と勧誘し、資金洗浄や他人名義での口座開設を狙うケースも報告されています。知らないうちに加担させられないよう、慎重に対応しましょう。
もしSNSや副業系サイト経由で開設した場合は特に注意が必要です。不審な指示や送金依頼には絶対に応じないようにしてください。
不安なときはどこに相談すべき?
特に出所が不明な金銭や、心当たりのない振込は一度、専門窓口で相談するのが安心です。
まとめ:安易に放置せず、まずは振込元の確認を
突然の入金は嬉しく思える反面、詐欺や誤送金の可能性を考えると安易に手をつけるべきではありません。まずは通帳や振込明細を確認し、思い当たるサービスがなければ、入金元へ連絡または専門機関へ相談するのが確実です。
安心して仮想通貨を利用するためにも、不明な資金の取り扱いには十分な注意を払いましょう。
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