戸建住宅を所有していると、多くの方が加入している火災保険。しかし、その月額保険料の平均や、補償内容の違いについて詳しく把握している方は意外と少ないかもしれません。この記事では、火災保険の月額相場とあわせて、補償内容の選び方や見直しのポイントも解説します。
戸建住宅における火災保険の月額平均はいくら?
戸建住宅にかかる火災保険の平均月額はおおよそ1,500円〜3,000円が一般的です。ただし、これは保険期間10年間を一括で支払う「長期一括契約」を月割に換算した場合の目安となります。
たとえば、保険料が総額18万円で10年契約なら、月額に換算すると1,500円となります。補償内容や建物の構造、地域(災害リスク)などによって変動するため、実際にはさらに幅があります。
保険料に影響する5つの主な要因
- 建物の構造(耐火・非耐火)
- 所在地(地震・台風・水災リスク)
- 建物の築年数・保険金額
- 補償の範囲(火災、風災、水災、盗難、破損など)
- 免責金額の設定(自己負担額を高くすれば保険料は安くなる)
たとえば、築10年以内の耐火構造の住宅で、水災を除外すれば月額1,000円程度に抑えることも可能です。
どの補償を選ぶべき?自宅のリスクを見極めよう
火災保険は火災だけでなく、落雷、風災、水災、破損・汚損、盗難などもカバーできる補償があります。しかし、補償を広げるほど保険料も上がるため、地域のリスクに応じた選定が重要です。
たとえば、山間部では土砂災害や雪害、河川付近では水災リスクを想定した補償が必要です。地震保険は別契約ですが、地震火災費用補償がセットになっているプランもあります。
長期契約と年払い、どちらが得か?
火災保険は、かつては35年一括契約が可能でしたが、近年は契約上限が10年に短縮されています。10年契約で保険料を一括支払いする方が、年払いよりも割安になるケースが多いです。
ただし、家計の事情によっては年払いの方が無理なく支払いを続けやすいという利点もあります。選択肢としては、保険料の分割払い(保険会社によっては月払いも対応)も検討しましょう。
火災保険を見直すべきタイミング
- 住宅のリフォーム・増築をしたとき
- ローンの完済や借り換えをしたとき
- 居住地域の災害リスクが変化したとき
- 他社の保険料と比較して高いと感じたとき
保険の見直しは、補償を適切に保ちつつ保険料を抑える良い機会です。特に近年は保険料の値上げが続いているため、更新前に複数社を比較することをおすすめします。
まとめ|火災保険は「安ければいい」ではなく「適切な補償設計」が大切
戸建住宅における火災保険の月額平均は約1,500円〜3,000円が相場ですが、加入条件や補償範囲によって大きく変動します。
コストを抑えることも大切ですが、家族と住まいを守るために本当に必要な補償は何かを見極めることが最優先です。必要に応じてプロ(保険ショップ・ファイナンシャルプランナー)に相談し、自宅に合ったプランを選びましょう。
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