大学生であっても、親の扶養を外れた瞬間から健康保険の加入義務が発生します。特にアルバイト収入が増えた場合は、会社の健康保険や親の被扶養者資格から外れ、国民健康保険への切り替えが必要になります。この記事では、国保への加入時期、手続きの方法、そして支払うべき保険料の目安について具体的に解説します。
大学生でも国民健康保険の加入が必要なケース
基本的に学生は親の健康保険に「扶養家族」として入ることが多いですが、年収が一定以上(おおむね130万円以上)になると被扶養者から外れ、自分で健康保険に加入する必要があります。
親の扶養を外れた大学生で、会社の健康保険に加入していない場合、原則として国民健康保険に加入する義務があります。保険未加入の状態が続いた場合、万が一の病気やケガで高額な医療費を請求される可能性があるため、速やかな手続きが重要です。
国民健康保険の加入手続きはどこで?
加入手続きは、お住まいの市区町村役所の国保担当窓口で行います。必要な持ち物は以下のとおりです。
- 本人確認書類(学生証・運転免許証など)
- マイナンバーがわかる書類
- 扶養から外れた日が分かる書類(会社の保険証の資格喪失証明書など)
- 印鑑(念のため)
届出の期限は、扶養を外れた日から14日以内とされていますが、期限を過ぎても手続きは可能です。ただし遅れた期間の保険料も遡って請求されるため、なるべく早く手続きしましょう。
保険料の計算方法と支払う金額の目安
国民健康保険料は前年の所得を元に自治体ごとに計算され、次の3つの要素から成り立ちます。
- 所得割:前年の所得に応じて決まる
- 均等割:加入者一人あたり一定額
- 平等割:世帯単位で発生(多くの自治体では非課税世帯には軽減あり)
例えば前年のアルバイト収入が90万円ほどの場合、多くの自治体では年間保険料の目安は7万円〜10万円前後(月6,000〜8,000円程度)となるケースが一般的です。ただし、非課税世帯や収入が少ない人向けに軽減措置もあります。
具体的な金額は住んでいる自治体によって異なるため、市区町村のホームページにある保険料シミュレーターや窓口で確認するのが確実です。
遅れて加入した場合の注意点
国保の加入が遅れた場合、手続き時に過去の分を遡って加入する扱いになるため、その期間の保険料もまとめて支払う必要があります。
たとえば6月に扶養を外れたのに、10月に手続きした場合、6月〜10月分の保険料が一括請求されます。ただし、分割払いの相談もできるため、窓口で状況を正直に伝えると柔軟に対応してくれることが多いです。
今後のために意識すべきこと
大学生であっても、一定の収入を得ているなら「社会保険」や「国保」の知識は必須です。特に親の扶養から外れた場合は、健康保険と国民年金の2つの加入手続きが発生することを覚えておきましょう。
年金についても20歳以上であれば原則加入義務があるため、同時に確認しておくと安心です。
まとめ:親の扶養を外れたらすぐに国保加入を
アルバイト収入が増えた大学生が扶養から外れた場合は、自身で国民健康保険の手続きが必要になります。収入90万円程度でも保険料が発生する可能性があり、未加入状態でいると後からまとめて請求されるため要注意です。
手続きを忘れていた場合も、気づいたらすぐに市区町村の窓口へ。保険料の軽減措置もあるため、早めの行動が経済的負担を減らすポイントになります。
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