自動車保険に加入していると、等級や事故有期間といった言葉を目にする機会があります。特に契約更新時には「自分の等級がどうなるのか?」という点が気になる方も多いでしょう。この記事では、17等級からスタートして事故がなかった場合にどのように等級が進むのか、事故有期間とは何かを詳しく解説します。
自動車保険の等級とは何か?
等級は、過去の事故歴に基づいて保険料が上下する制度です。新規加入時は6等級から始まり、事故がなければ毎年1等級ずつ上がっていきます。最大で20等級まであり、無事故を重ねるほど保険料が割引されます。
一方、事故を起こして保険を使用すると等級が3つ下がることがあり、「事故有係数適用期間(事故有期間)」が3年間付加されます。この期間中は、無事故と比較して割引率が低くなるのが特徴です。
事故有期間中でも等級は進む?
はい、事故有期間中であっても無事故であれば毎年等級は上がります。ただし、割引率は「事故あり」の等級表が適用されるため、同じ等級でも保険料は高くなります。
たとえば17等級(事故有3年)からスタートし、無事故であれば1年ごとに18→19→20等級と進みます。その間、事故有期間も1年ずつ減少し、3年経てば通常の「事故なし割引」に戻ります。
実例:令和4年から3年契約のケース
質問の内容に該当する例を見てみましょう。令和4年8月から3年契約で、開始時点で17等級(事故有期間3年)であったとします。この場合、事故を起こさずに更新時(令和7年8月)を迎えると。
- 等級は20等級へ到達
- 事故有期間は0年となり、通常の無事故割引が適用
つまり、質問者の見解である「更新時に20等級に到達」は正解です。ただし、「現在が19等級かどうか」は、契約更新のタイミングに依存します。毎年進むとはいえ、中途の段階ではまだ保険証券に反映されていない可能性があります。
事故有期間の具体的な意味
事故有期間とは、事故によって適用される割引率の不利な期間のことです。この期間は事故を起こさなくても1年ずつ短縮され、ゼロになれば「事故歴の影響が消えた」と判断されます。
重要なのは、事故有期間は等級とは別管理であり、「等級が上がっても割引率が通常に戻るわけではない」ことです。
更新時に確認すべきポイント
- 等級と事故有期間の両方をチェック
- 割引率が「事故あり」か「事故なし」か
- 等級が最大(20等級)に到達しているか
- 保険料に影響を与える特約がないか
保険会社によって書類の記載や管理方法が異なる場合もあるため、分からない点があれば遠慮なく問い合わせましょう。
まとめ:正確に理解して安心して更新を
自動車保険の等級制度や事故有期間の仕組みを理解していれば、保険の更新時に焦ることはありません。今回のケースでは、事故がなければ契約更新時には20等級に到達し、事故有期間も終了するという流れになります。保険料にどれくらいの影響があるかは、等級だけでなく事故有期間の有無や特約も関係しますので、ぜひ契約内容を見直してみてください。
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