大学や専門学校などの進学を控える家庭にとって、教育資金の確保は大きな課題です。そんな中、「ろうきん(労働金庫)」の提供する入学時特別増額貸与奨学金のつなぎ融資制度は、奨学金支給までの空白期間を補う大きな助けとなります。しかし、「審査は厳しいのか?」「通らない可能性はあるのか?」と不安を抱く方も多いでしょう。
つなぎ融資とは何か?
つなぎ融資は、正式な奨学金の支給が始まる前の時期に必要な入学金や学費を一時的に立て替える目的で提供される融資制度です。主に日本学生支援機構(JASSO)の奨学金に申し込んだ方で、入学時特別増額貸与奨学金の貸与決定を受けた方が対象となります。
この制度を利用すれば、奨学金が振り込まれるまでの数か月の間に必要となる学費などを自己負担なしでまかなうことが可能です。
審査に必要な条件とは?
ろうきんのつなぎ融資には簡易的な審査が設けられていますが、以下の条件を満たすことで多くの方が通過できると言われています。
- 日本学生支援機構の入学時特別増額貸与奨学金に合格している
- 合格通知など、貸与決定を証明する書類が提出できる
- 本人または親がろうきんの組合員または加入予定
これらの条件をクリアしていれば、審査は比較的スムーズに進むとされています。
審査に落ちる可能性があるケース
一方で、以下のようなケースでは審査に通らない可能性も考えられます。
- 奨学金の「貸与決定通知」が未発行
- 過去に金融事故(例:延滞、債務整理など)がある
- 申込者の信用情報に重大な傷がある
- 返済能力の裏付けがなく、担保もない
たとえ合格通知があっても、奨学金の貸与が確定していない段階では審査に通らないことがあります。また、ろうきん側が「貸与される見込みが薄い」と判断すれば、貸付を控えることもあるため注意が必要です。
審査を確実に通すためのポイント
確実に審査を通過するためには、次の点を意識しましょう。
- 貸与決定通知を必ず準備する
- ろうきんの職員に早めに相談する
- 親権者が連帯保証人になれるよう準備しておく
とくに事前相談は非常に有効で、審査に不安がある場合は書類の準備や申込の進め方を詳しく教えてもらえます。
まとめ:審査は緩やかだが油断は禁物
ろうきんの入学時特別増額貸与奨学金つなぎ融資は、合格通知があり、基本的な条件を満たしていれば審査は比較的通りやすい制度です。しかし、信用情報や書類不備などにより落ちるケースもゼロではありません。安心して手続きを進めるためにも、必要書類の準備と事前相談を徹底しましょう。
公式情報についてはろうきんの公式サイトも参照してください。
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