54歳・年収650万円の既婚男性が月4万円の生命保険に加入中──見直すべきか?最適な保障の考え方

生命保険

生命保険の支出は、家計を守る一方で「見直しどき」が見えにくい費用でもあります。特に、定年も視野に入り始める50代では、将来に備えるべき一方で、無駄な保険料を払いすぎていないかを冷静にチェックする必要があります。今回は年収650万円・54歳既婚男性が月4万円の保険料を支払っているケースをもとに、見直しの考え方を解説します。

保険料月4万円は高い?全国平均と比較

生命保険文化センターの調査によると、2023年時点での世帯あたりの平均保険料支払い額は約3万1千円です。月4万円の支払いは平均よりやや高めといえますが、年齢や加入している保険の内容によっては妥当な範囲とも取れます。

たとえば、終身保険+医療保険+がん保険など複数の保障をまとめている場合は、月4万円程度になることもあります。まずは契約内容の内訳を確認しましょう。

保障内容と必要性を洗い出す

最初にすべきことは「何にいくら支払っているのか」を整理することです。終身保険・定期保険・医療保険・がん保険など、契約ごとに保障内容と保険料をチェックしてください。

例えば、すでに住宅ローンを完済していたり、お子様の教育費負担が終わっている場合、大きな死亡保障は必要なくなっている可能性もあります。こうした状況変化に合わせた見直しが重要です。

専業主婦の配偶者に保険は必要か?

配偶者が専業主婦の場合、万が一の時の収入喪失はないものの、生活支援や家事育児などの役割を代替するコストが発生します。したがって、少額の医療保険や入院保障などは加入しておくと安心です。

ただし、高額な死亡保険などは不要な場合も多いため、保険料を下げる見直しの候補になります。

見直しの基準となる3つの指標

  • 保険料は手取り年収の5~7%以内に抑えるのが目安(年収650万円→月2.7~3.8万円)
  • 死亡保障は遺族が困らない金額(年収×5~10年分が目安)
  • 医療保障は入院1日1万円+先進医療をベースに組む

これらを軸に、必要な保障とオーバーな保障を明確に仕分けましょう。

見直しのタイミングと方法

保険の見直しは、ライフイベント(定年・退職・子どもの独立)や収入変動のタイミングが最適です。現在の保険証券を手元に用意し、無料の保険相談サービスを利用してプロに診断してもらうのも効果的です。

インターネットや保険ショップで、セカンドオピニオン的に複数社からの意見を聞くこともおすすめです。無理に契約をすすめられる場面ではなく、あくまで情報収集の場として活用しましょう。

まとめ:50代からの保険は「減らす勇気」も大切

50代に入ると、若いころに必要だった大きな保障が不要になっていることも珍しくありません。支払い過ぎかどうかは、単に金額だけではなく「自分の人生ステージに合った保障かどうか」で判断すべきです。

まずは契約内容の見える化から始めて、将来の生活設計に合った保障に最適化しましょう。生命保険は家計と安心のバランスを保つためのツールです。賢く選んで、豊かな老後を迎えましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました