車両購入時に保険料を左右する要素のひとつが「先進安全装置(セーフティサポート)」の有無です。今回はスズキ・エブリィ660PAのような軽バンを例に、セーフティ機能が自動車保険に与える影響と、等級20のベテランドライバーがどう得をするのかを解説します。
セーフティサポートとは?対象機能を簡単におさらい
スズキのセーフティサポートは、自動ブレーキ、誤発進抑制、車線逸脱警報などを含む先進安全機能の総称です。
とくに「被害軽減ブレーキ(AEB)」が搭載されている車種は、多くの損害保険会社で保険料の割引対象とされています。
自動車保険における「ASV割引」とは?
多くの損保会社では、先進安全装置が搭載された車には「ASV割引(自動ブレーキ割引)」が適用されます。
東京海上日動ではこの割引が導入されており、最大で9%程度の保険料割引が受けられることもあります(※型式ごとに保険会社が判断)。
エブリィPAにセーフティサポート装着車を選ぶと、このASV割引が適用される可能性があります。
中断証明書と等級20がある場合の影響
中断証明書を活用して20等級に復帰できる方は、もともと保険料が非常に安く抑えられています。
それでもASV割引を適用すれば、さらに数%の割引が上乗せされるため、安全装置がある車種を選ぶのはコスパ面でも非常に有利です。
たとえば年間保険料が4万円だった場合、9%の割引で3,640円ほど節約できます。
注意点:ASV割引が必ず付くとは限らない
保険会社が定めた「型式別料率クラス」や車両の装備認定により、同じ車種でも割引対象外となるケースがあります。
エブリィのように商用車・軽バンは特に、グレードによって装備が異なるため、見積もり時に「セーフティ機能装着の型式かどうか」を確認しましょう。
実例:保険料の比較(概算)
エブリィPA(セーフティ非搭載)
・東京海上日動・20等級:年間保険料 約41,000円
エブリィPA(セーフティ搭載)
・同条件+ASV割引:年間保険料 約37,500円
条件によって異なりますが、搭載車の方が3,000〜5,000円程度安くなることがあります。
まとめ
・セーフティサポート装着車は保険料割引(ASV割引)の対象になることが多い
・東京海上日動をはじめ多くの損保で適用あり
・中断証明で等級20を維持できていれば、さらに割引効果が大きい
・車種のグレード・型式ごとの装備確認は必須
セーフティ搭載車を選ぶことは、事故防止と保険料の両面でメリットがあり、将来的なトータルコストを抑える意味でも有効な選択肢です。
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