家計簿をつける中で「投資」の記録は難易度が高く感じる方も多いでしょう。特に株や投資信託などは日々価格が変動するため、記録の方法に悩むことも。この記事では、投資を家計簿にどう記録するべきか、初心者にもわかりやすく解説します。
投資は「支出」ではなく「資産」として記録
まず、家計簿での投資の扱いは「使ったお金」ではなく「資産の振替」です。たとえば、5万円で投資信託を購入した場合、それは支出ではなく「現金→投資信託」という形で資産の中で移動したと考えます。
したがって、家計簿に記録する際は、「投資に支出した金額」ではなく、「投資資産に移動した金額」として記録しておきましょう。これにより、純粋な生活費との区別が明確になります。
家計簿では取得額を記録すればOK
価格が毎日変動する投資資産でも、家計簿には日々の価格変動を細かく記録する必要はありません。基本的には「取得したときの金額(取得原価)」を記録するだけで十分です。
例:2025年6月に楽天証券でeMAXIS Slim全世界株式を3万円購入した場合 → 家計簿には「2025年6月:投資信託購入 30,000円」と記録。評価損益は証券口座のアプリなどで確認するのが現実的です。
定期的に「評価額」をチェックして資産全体を把握
評価額(時価)は変動しますが、これを記録するのは月に1回などで十分です。月末にポートフォリオ全体の評価額をメモしておくことで、資産が増えているか減っているかを把握できます。
例:2025年6月末、投資信託の評価額:32,500円 → 月初より+2,500円
このように記録するだけで、運用の方向性を確認する習慣が付きます。
自動連携アプリで手間を減らす
手動での記録が面倒な方には、家計簿アプリの利用が便利です。Money Forward MEやZaimなどは、証券口座と連携することで投資信託や株の評価額を自動で取り込んでくれます。
たとえば、楽天証券やSBI証券の残高が自動で反映されるので、面倒な入力作業が一切不要になります。忙しい方にとっては強力な味方です。
売却時の記録方法と税金への備え
投資を売却した場合、その金額が「収入」ではなく「資産の現金化」として処理される点も重要です。ただし、利益が出た場合には確定申告が必要なケースもあるため、売却日と売却額、取得額を記録しておきましょう。
例:2025年8月、投資信託を50,000円で売却 → 家計簿に「投資売却:50,000円」と記録し、元の取得額(30,000円)とあわせてメモを残しておくと安心です。
まとめ
投資の記録は難しそうに感じますが、基本は「取得時の金額を記録」しておき、日々の価格変動は証券口座で管理する、というスタンスで問題ありません。自動連携アプリを活用すれば、記録の手間も大きく軽減できます。
「資産として管理する」「定期的に確認する」「税務面に注意する」という3つの視点を持つことで、家計簿初心者でも無理なく投資記録を続けられるようになります。
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