クレジットカードの未払いがローンに与える影響とは？信用情報と審査落ちを防ぐ対策

クレジットカードの支払いを滞納すると、将来的にローンを組むときに不利になる可能性があります。住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなど、生活の中で利用する可能性のあるローンの審査には、必ずと言ってよいほど「信用情報」が確認されるからです。

信用情報とは何か？

信用情報とは、個人の借金やクレジット利用に関する履歴を記録したデータのことです。これには、クレジットカードの利用状況、返済状況、携帯電話の分割払い履歴、ローンの返済履歴などが含まれます。

この信用情報は、主に「CIC」「JICC」「全国銀行個人信用情報センター」といった信用情報機関に保管されており、ローンの申込時には金融機関がその情報を照会して審査を行います。

クレジットカードの支払いを遅延、あるいは長期間未払いにすると、その事実が「事故情報」として信用情報に記録されます。これを俗に「ブラックリストに載る」とも表現します。

この状態になると、5年間ほどは新たなローンやクレジットカードの発行が難しくなることがあります。金融機関は「信用が低い人」と判断し、審査に通さなくなるためです。

ある30代の会社員男性は、学生時代に作ったクレジットカードの支払いを数か月放置してしまいました。その後、結婚してマイホームを購入しようと住宅ローンを申し込んだところ、信用情報にその延滞履歴が残っており審査に落ちてしまいました。

本人はすでに完済していたにもかかわらず、情報が5年間残るため、ローンが通らなかったのです。このように、過去の遅延が後々大きな影響を及ぼすことがあります。

まずは、現在の支払い遅延があるなら早急に全額返済しましょう。その後、毎月の支払いを確実に行い、信用情報を少しずつ回復させることが重要です。

また、自分の信用情報は誰でも開示請求ができます。CICの情報開示ページからスマホでも申し込みが可能です。自分の状況を知ることが、再スタートの第一歩です。

これらの準備をしておくことで、将来的にローンを申し込む際の不安が軽減されます。

クレジットカードの支払い遅延や未払いは、信用情報に記録され、数年間ローンが組めないなどの影響を及ぼすことがあります。しかし、返済を進めることで情報は更新され、時間が経てば再び信用を取り戻すことも可能です。

ローンを検討しているなら、まずは自分の信用状態を見直し、今から対策を始めることが大切です。