食費は家計の中でも大きなウエイトを占める支出項目です。特に育ち盛りの子どもがいる家庭では、想定以上に出費が増えてしまい「うちは多すぎる?」と不安になることも少なくありません。今回は、夫婦+幼児3人の5人家族における食費の平均や実情を紹介しながら、無理なく食費を見直す方法について解説していきます。
平均的な食費の目安とは?家族5人の一般的な金額
総務省の家計調査(2023年)によると、夫婦+子ども3人の家庭における平均的な食費は、月7万円〜9万円前後が目安とされています。年齢によっても食べる量が違うため、同じ人数でも家庭によって差が出ます。
たとえば、夫婦+5歳・4歳・1歳の家庭では、まだ未就学児が中心のため、成人に比べて食事量は少なめと考えられますが、食べ盛りの子どもがいるとそれなりの量が必要です。結果として、月に8万円〜10万円程度の食費になる家庭も珍しくありません。
家族構成別の食費の内訳と特徴
- 夫:昼は弁当または外食、夜はしっかり食べるタイプ → 月1.5万円〜2万円
- 妻:家庭内調理中心 → 月1万円前後
- 5歳&4歳:大人の7〜8割程度の食事量 → 合計月1.5万円〜2万円
- 1歳:離乳食から普通食への移行期 → 月5千円程度
- 全体の食材費(主に米・肉・野菜など)+外食・おやつ代 → 合計4万円〜5万円
このように分けて考えると、合計7万円〜10万円がリアルなラインです。
食費が増えがちな理由と見直しポイント
「気づけば今月も食費が多かった…」という方は、以下のような点に注目してみてください。
- 無意識の買い足し(スーパーでついお菓子や加工品を購入)
- 外食やテイクアウトの頻度(週1回の外食で月6,000円超)
- 冷蔵庫のロス(使いきれず捨てる食材)
これらを見直すだけでも、月に5,000円〜1万円ほどの節約効果が期待できます。
実例:5人家族で月8万円以内に収めている工夫
実際に5人家族(同じく幼児3人)で月8万円以内に抑えている家庭では、以下のような工夫が見られます。
- 業務スーパーや生協を活用してまとめ買い
- 1週間の献立をあらかじめ決めて無駄買いを防止
- 余った食材で副菜やスープを作って再利用
- 冷凍保存で食材ロスを極力ゼロに
また、「朝食はご飯と味噌汁+卵焼き」といった定番化で、食費と調理の手間を同時に抑える家庭もあります。
収入に対する食費の割合で考えるのもひとつ
一般的に、家計の中で食費は手取りの15〜20%が適正とされています。たとえば月収が手取り35万円なら、5.2万円〜7万円程度が目安となります。
それ以上になっている場合でも、子どもが多い・夫婦のどちらかがよく食べる・外食が多いなどの理由があれば、異常というわけではありません。ただし、固定費や貯蓄を圧迫していないかのチェックは必要です。
まとめ:家庭に合った食費の“基準”を持とう
「普通の家庭はどれくらい?」と気になりがちな食費ですが、家庭によって事情も嗜好も違うため、一概に“かかりすぎ”とは言えません。大切なのは、自分の家庭にとってバランスが取れているかを見極めること。
毎月の食費を記録し、何にいくら使っているかを可視化するだけでも、節約のヒントが見つかるはずです。無理なく美味しく、家族が笑顔になれる食卓を目指しましょう。
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