ATMを使って送金しようとした際、「限度額」という見えない壁にぶつかることがあります。特に10万円の上限を超えている場合、送金が完了したつもりでも実際には反映されていないという誤解が起きやすいです。この記事では、ATMで送金限度額を超えた場合に何が起きるのか、未送金の確認方法や安全な対処法を解説します。
ATMには送金や引き出しの限度額が設定されている
多くの銀行では、ATMでの1日あたりの送金・引き出し限度額が10万円〜200万円程度に設定されています。この金額は、セキュリティ対策として個人口座ごとに初期設定されていることが一般的です。
例:地方銀行やゆうちょ銀行では初期設定で10万円になっており、インターネットバンキングで上限変更が可能です。
限度額を超えた場合はどうなる?送金は「完了していない」
ATMで送金限度額を超える金額を入力した場合、処理は中断されエラーとなり、送金手続きそのものが完了しません。ATM画面上に「限度額を超えています」「取引できません」といったメッセージが表示され、カードが返却されるだけで、お金も動きません。
つまり、振込先には1円も送金されておらず、安心して再操作が可能です。
送金ができていないか不安なときの確認方法
万が一、ATM操作後に「送金できたか不安」という場合は、次の方法で確認できます。
- ATMで利用明細票を印刷する(振込が成功した場合は記載されます)
- ネットバンキング・通帳で出金履歴を確認する
- 銀行窓口やコールセンターに問い合わせる
ATM操作後すぐに明細票を確認することで、「送金されていない=反映されていない」ことを即座に把握できます。
限度額を引き上げたいときの手続き方法
ATMやネットバンキングで設定されている限度額は、次の方法で変更できます。
- インターネットバンキングにログインして限度額を変更
- 銀行窓口で申請書を提出して引き上げ申請
- ATM設定変更(対応している銀行のみ)
例:三菱UFJ銀行ではスマホアプリから1日200万円まで引き上げ可能です。
注意点:限度額以上の送金が必要なときの代替手段
どうしても10万円を超える金額を送金したい場合は、次のような方法があります。
- ネットバンキングでの振込(限度額の設定変更が可能)
- 銀行窓口での振込手続き
- 複数回に分けてATMから送金
ただし、ATMを複数回利用しても、1日限度額は累計されます。1回5万円ずつ2回送っても上限10万円に達すればエラーになります。
まとめ:ATMで限度額超過時は「送金されずにエラー」となる
ATMで限度額を超えた送金を行おうとした場合、処理は完了せず、送金は反映されません。慌てることなく、明細票や通帳で確認し、必要があれば限度額の見直しや別の手段を検討することが大切です。
安心してATMを利用するためにも、自分の口座の設定を事前に確認しておくことをおすすめします。
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