大学生のアルバイト収入が年間130万円を超えると、扶養から外れる可能性が出てきます。このラインを超えてしまった際に気になるのが、社会保険や税金、特に「国民健康保険」に切り替えるべきかという点です。今回は、130万円を超えてしまったときの影響や手続き、バレるタイミングなどについて詳しく解説します。
年収130万円の壁とは?
一般的に、親の扶養に入っている学生アルバイターは、年収130万円以下であれば社会保険上の扶養に入ることができます。しかし、年間収入が130万円を超えると、扶養から外れる可能性があり、本人が「国民健康保険」に加入しなければならないケースが出てきます。
たとえば、2つのバイトを掛け持ちしていて合算収入が130万円を超えた場合、健康保険の扶養判定で除外される可能性があります。このラインは「収入見込み」で判定されるため、月収108,334円を3ヶ月連続で超えると、年末を待たずに外れることもあります。
国民健康保険に加入しないとどうなる?
扶養から外れた後、本人が自分で保険に加入していないと、無保険の状態になります。病院を受診するときには全額自己負担になり、後から加入しようとした場合でも、未加入期間の保険料がさかのぼって請求されることになります。
例として、2024年4月に扶養から外れたと認定されたのに、8月まで何も手続きをしていなかった場合、8月に役所からの通知で判明し、4月〜8月の5か月分の保険料を一括で払う必要が出ることもあります。
「バレる」タイミングとは?
収入超過がバレるのは、主に以下の2つのタイミングです。
- ① 所得税の年末調整・確定申告後に市町村へ報告が届いたとき
- ② 扶養者(多くは親)の健康保険組合が収入証明の提出を求めてきたとき
たとえば、翌年の2月〜3月に親が確定申告をした際に、子どもの収入も把握され、市町村に報告がいくため、そこから保険料の請求が届くことがあります。
加入手続きの流れと必要書類
130万円を超えて扶養を外れた場合、役所での国民健康保険加入手続きが必要です。必要書類は以下の通りです。
- 本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)
- 扶養を外れた証明(会社の健康保険を抜けた証明書など)
- 印鑑・マイナンバー通知カード
手続きは市区町村の役所の国民健康保険窓口で行えます。
大学生が取るべき対策とアドバイス
アルバイトを掛け持ちしている場合は、自分の月収と年間見込み収入を定期的に確認し、130万円を超える前に親や職場に相談することが大切です。収入が増えた場合、事前に保険の切り替えなどを行っておけば、突然の保険料請求や無保険状態を避けられます。
また、学生であっても自分の収入管理や保険の知識を持つことで、トラブルを未然に防げます。
まとめ:130万円を超えたら手続きは必須。放置せず早めの対応を
大学生でも年間収入が130万円を超えたら、親の扶養から外れる可能性があり、国民健康保険への加入が必要です。手続きをしなかった場合、役所から遡って保険料を請求される可能性が高く、「いつバレるか」ではなく「必ずバレる」と考えるのが妥当です。
安心して学業とバイトを両立するためにも、収入や保険制度についての理解を深め、必要な手続きを確実に行うことを心がけましょう。
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