イオンのキャッシュレスサービスには「WAON」と「イオンペイ」があり、似ているようでその仕組みは異なります。特に、WAONカードをイオンペイに登録した際に「WAONポイントは表示されるのに電子マネーWAON残高が表示されない」と困惑する方も多いようです。本記事では、この違いと仕組みをわかりやすく解説します。
イオンペイと電子マネーWAONは別の仕組み
結論から言うと、イオンペイと電子マネーWAONは別の決済手段です。そのため、WAONカードにチャージされた電子マネーWAONは、イオンペイの支払いでは使用されません。
WAONはICカード型のプリペイド電子マネーで、チャージされた金額を使ってタッチ決済が行われます。一方、イオンペイはスマホアプリを使ったバーコード・QRコード決済で、引き落とし元は主に「イオンカード払い(クレジット)」です。
WAONカードをイオンペイに登録しても残高は統合されない
イオンペイアプリにWAONカードを登録すると「WAONポイント」は統合されて表示されますが、「電子マネーWAON残高」は反映されません。これはそれぞれの電子マネーのシステムが異なるためです。
たとえば、オートチャージで電子マネーWAONに入っていた残高は、従来通りWAON対応店舗でICカード決済として使用します。イオンペイからはアクセスできません。
WAONポイントは共通で使える
WAONポイントについては、イオンペイと電子マネーWAONの両方で共通に貯まり、使うことができます。たとえば、電子マネーWAONで支払っても、イオンペイで支払っても、どちらもWAONポイントが加算されます。
ただし、利用する際には、各アプリや端末でポイント利用の設定が必要な場合がありますので注意してください。
イオンカードセレクトによるオートチャージはWAON専用
「イオンカードセレクト」で設定されたオートチャージ機能は、「電子マネーWAON」専用の機能です。イオンペイでの支払いにはオートチャージされることはなく、原則としてイオンカード(クレジット)の支払い扱いになります。
そのため、従来のWAON決済とイオンペイ決済では、チャージや残高の管理方法が大きく異なると理解しておく必要があります。
電子マネーWAONをイオンペイに移行することはできる?
現在のところ、電子マネーWAONの残高をイオンペイの決済に移行したり合算することはできません。WAONカードの残高は、従来通りWAON加盟店でICタッチ決済として使用する形となります。
どうしてもイオンペイで残高利用を希望する場合は、「イオン銀行口座からチャージ」や「イオンカード払い」によるイオンペイ利用を選ぶ必要があります。
まとめ:イオンペイとWAONは別物と認識して使い分けよう
イオンペイにWAONカードを登録しても、表示されるのはポイント情報のみで、電子マネーWAONの残高は反映されません。これは両者が異なる決済システムであるためで、チャージ方法や利用シーンも異なります。
今後もイオンのキャッシュレスサービスは進化していく可能性がありますが、現時点では「WAONはICカード型プリペイド」、「イオンペイはバーコード型クレジット連携」と使い分けるのがベストです。
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