代車中の飛び石トラブルでフロントガラス破損…保険は使うべき?判断ポイントと実例解説

自動車保険

車を修理に出している間に代車を使用していて、飛び石によってフロントガラスが破損してしまう――そんな思いもよらないトラブルに見舞われたとき、保険を使うべきか、自費で支払うべきか、悩む方は少なくありません。この記事では、代車利用中に起きた飛び石事故への対処法、保険適用の可否、そして費用負担の判断ポイントについて、具体的な事例とともに解説します。

代車のトラブル:飛び石事故は誰の責任?

代車利用中に発生した飛び石によるガラス破損は、基本的に利用者側の責任とされるケースが多くなっています。特に代車が車両保険に加入していない場合、修理費は全額自己負担になることがあります。

ただし、故意や過失ではなく不可抗力である「飛び石」は、多くの保険でカバーされる可能性があり、まずは自分の保険内容を確認することが重要です。

自動車保険の「他車運転特約」は使える?

一般的に「他車運転特約」とは、被保険者が一時的に他人の車を運転していて事故を起こした場合でも、自分の自動車保険を適用できる特約です。ただしこの特約が使えるのは主に以下のような条件下です。

  • 代車が自家用車であること(営業用・業務用車両は対象外)
  • 契約者本人、または配偶者などが運転していること
  • 一時的かつ臨時の使用であること

つまり、修理期間中に貸与された代車であれば、この特約が適用される可能性があります。飛び石による損害も「車両保険」に該当する場合があるため、補償対象となるかどうかをまず保険会社に確認しましょう。

保険を使うか、自腹で払うかの判断ポイント

保険を使うか否かを判断する際には、以下のような視点が参考になります。

  • 修理費用と免責金額(自己負担額)の比較
  • 翌年の保険料への影響(等級ダウンと割増)
  • 事故内容が記録として残ることへの抵抗

たとえば、修理費用が88,000円で、免責が5万円・翌年の保険料が3万円上がる場合、トータルコストは保険を使っても変わらない、あるいは高くなるケースもあります。そうであれば、自腹で支払った方が将来的にはお得かもしれません。

飛び石トラブルの実例と選択

実例①:30代男性。代車で高速走行中に飛び石に遭遇。フロントガラス修理費は10万円。車両保険に免責なし、保険料上昇幅が年間1.2万円だったため、保険を使用。

実例②:40代女性。自腹で88,000円を支払う。理由は「一度の事故で今後の保険料が上がることがもったいない」と感じたため。

このように、同じトラブルでも判断は人それぞれです。

自腹を選ぶ際の注意点と交渉の余地

代車の貸与元が修理工場の場合、フロントガラスの修理費用について多少の融通が利くケースもあります。たとえば「自分で業者に直接依頼することで2〜3万円安くなった」という例もあるため、見積もりの取り直しや交渉も検討してみましょう。

また、クレジットカードに付帯している車両損害保険や、家財保険の特約でカバーされる場合もあるので、他の保険契約も一度確認しておくと安心です。

まとめ

代車利用中に起きた飛び石によるフロントガラス破損では、自分の保険の「他車運転特約」や「車両保険」が適用される可能性があります。保険を使うか自費で払うかの判断は、修理費・免責額・保険料の上昇幅などを総合的に見て決めるのがベストです。

まずは保険会社に相談し、正確な情報を得た上で、後悔のない選択をしましょう。予想外の出費でも、冷静に対応すれば大きな損失にはつながりません。

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