一日自動車保険で事故を起こした後の等級と通常保険への影響とは?

自動車保険

旅行や友人の車を借りる際などに便利な「一日自動車保険」。しかし、万が一その期間中に事故を起こしてしまった場合、その後の通常の自動車保険契約への影響が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、一日保険での事故と自動車保険等級の関係、そして新たに保険へ加入する際の注意点をわかりやすく解説します。

一日自動車保険の特徴と「等級」が関係しない理由

一日保険(ワンデー保険など)とは、主に損保ジャパンや東京海上日動、三井住友海上などが提供している24時間単位の短期型自動車保険のことです。

この一日保険は、「記名被保険者に対してノンフリート等級制度を適用しない」商品であり、事故を起こしても等級に影響を与えることはありません。つまり、事故によって等級が下がるということは基本的に発生しません。

とはいえ事故歴は“非公式な”リスクとして残る

ただし、等級には関係がなくても、保険会社は契約審査時に事故歴などの「リスク情報」を参照することがあります。事故内容によっては、通常保険への新規加入時に「事故あり」として扱われ、保険料が高くなる、もしくは加入そのものが断られる可能性もあります。

たとえば、加入申込時の質問票に「過去1年以内に事故を起こしたか」という項目がある場合、虚偽の申告は契約解除につながることもあるため注意が必要です。

通常の自動車保険に加入する際の等級の仕組み

通常の自動車保険には「等級制度(ノンフリート等級)」があり、初めて加入する場合は6等級からスタートします。事故がない状態で1年ごとに1等級ずつ上がり、保険料が安くなっていきます。

しかしこれはあくまで「継続利用者向け」の割引制度であり、一日保険はこの等級の対象外であるため、影響を受けません。

事故後に保険加入するなら代理店相談が安心

事故後すぐに通常の保険に入りたい場合は、ネット申し込みではなく保険代理店に相談するのがおすすめです。事故歴のある場合でも、状況に応じたプランを提案してくれる可能性が高まります。

一部の保険会社では、損害保険協会が管理する情報交換システム「事故情報照会システム」で事故情報を共有していますが、軽微な事故であれば影響が少ないケースもあります。

まとめ:等級ダウンの心配はないが影響ゼロではない

・一日保険での事故は、ノンフリート等級制度には影響しないため、等級は6等級で新規加入可能
・ただし、事故歴が保険料や加入可否に影響する可能性があるため、慎重な対応が必要
・事故歴がある場合は、ネット契約より代理店を通じた申し込みが無難

「一日保険で事故を起こしたけど、その後の保険加入は大丈夫?」という不安には、制度上の理解と正直な情報開示が大切です。保険は信頼契約。事故後であっても、条件に合ったプランはきっと見つかります。

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