30代前半夫婦の世帯年収1,300万円はどれくらいの水準？統計データから見る実態

30代前半の夫婦で世帯年収1,300万円という数字は、一般的な水準と比べてどの程度の位置にあるのでしょうか。この記事では、最新の統計データをもとに、年齢別・世帯別の平均年収や分布を分析し、1,300万円という年収がどれほどの水準にあるのかを解説します。

30代前半の平均年収と世帯年収の実態

30代前半（30〜34歳）の平均年収は、男性が約485万円、女性が約338万円となっています。これを合算すると、夫婦共働きの場合の平均世帯年収は約823万円となります。つまり、世帯年収1,300万円は平均より約477万円高い水準です。

また、30代の世帯年収の平均は約608万円とされており、1,300万円はこの平均の約2.1倍に相当します。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、世帯年収1,000万円以上の世帯は全体の約12.4％です。さらに、年収1,300万円以上の世帯は約4％と推定されています。つまり、1,300万円以上の世帯は25世帯に1世帯程度の割合となります。

このように、1,300万円という世帯年収は、全体から見ると上位層に位置していることがわかります。

年収1,300万円の手取りは、税金や社会保険料を差し引くと約77万円/月とされています。これにより、生活水準は高めに設定できますが、支出も増える傾向があります。

例えば、住宅ローンや家賃に20万円、教育費に10万円、食費や日用品に15万円、その他の支出に10万円を充てた場合、月の支出は約55万円となり、残りの22万円を貯蓄や投資に回すことが可能です。

高年収世帯は、一般的に以下のような特徴があります。

そのため、収入が高くても貯蓄が少ない「高収入貧乏」にならないよう、計画的な家計管理が重要です。

30代前半の夫婦で世帯年収1,300万円は、平均よりも高い水準にあり、全体の上位層に位置します。しかし、高収入であるがゆえの支出増加や税負担の増加など、注意すべき点もあります。計画的な家計管理と将来を見据えた資産形成が、豊かな生活を維持するための鍵となるでしょう。