「普通預金に50万円は常に置いておかないと不安」「今はボーナスで150万円あるけど、使い道が決まらない」――そんな思いを抱くアラカン世代(50代後半)の独身男性は少なくありません。本記事では、老後を見据えつつ、一人暮らしでも安心できる現金残高の考え方や、お金の置き方、使い方の選択肢をわかりやすく整理します。
普通預金にいくらあれば安心か?一般的な考え方
まずは世間的な目安を紹介します。総務省や金融広報中央委員会のデータによると、50〜60代単身世帯の生活費は月15〜18万円ほど。そこから考えると、生活費3〜6か月分を現金で確保しておくのが安心ラインです。
つまり、最低50万円〜100万円程度を普通預金に置いておけば、突然の出費(医療・修理・税金など)にも対応しやすくなります。
今の150万円のうち、どう分けて管理するか
たとえば現在の普通預金150万円のうち、以下のように分けてみるのも一案です。
- 生活防衛資金(流動用):70万円(普通預金口座にそのまま)
- 近々使う予定資金:30万円(旅行・家電買い替えなど)
- 短期〜中期運用:50万円(定期預金・個人向け国債など元本保証のあるもの)
すべてを普通預金に入れておくと金利が低いため、“必要になる時期”に応じて分散させるのがポイントです。
「使わないお金」はどうしてる?他人の実例
例1:55歳・独身・会社員Aさんは、生活防衛費を80万円とし、それ以上の残高は楽天銀行の定期預金やiDeCo(個人型確定拠出年金)で運用。
例2:自営業Bさん(59歳)は、預金に100万円、あとは個人向け国債と月1万円のつみたてNISAで資産形成を継続。いざという時用に、現金10万円をタンスに保管しているとのこと。
「預金残高に不安を感じる」心理とうまく付き合う方法
50万円を下回ると不安になるのは、ごく自然な心理です。それは「お金がなくなったら頼れる人がいない」「急な医療費に耐えられない」という不安が背景にあるからです。
“残高そのもの”ではなく、“必要な費用と備え”に意識を向けることで、数字への過剰なストレスを減らすことができます。
資産全体で考える視点を持とう
普通預金だけに頼らず、「すぐ使える現金」「1〜2年以内に使う予定の資金」「5年後以上に使うお金」という3段階にわけて資産を考えると、日々の不安はぐっと軽くなります。
普通預金は重要ですが、使わないお金に少しでも働いてもらう仕組みを作ると、将来の安心感にもつながります。
まとめ:普通預金は50万円以上キープ+残りは目的別に分けて安心を
「50万円以上は置いておきたい」という感覚はとても現実的です。ですが、今150万円の残高があるなら、不安を減らしつつ、賢く使い分けることで、さらに安心できる資産管理が可能になります。
老後が現実味を帯びてくる年代だからこそ、「預金だけ」にこだわらず、自分に合った備え方を見つけることが大切です。
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