がん保険は一時金重視?治療補償重視?夫婦で迷う場合の選び方ガイド

生命保険

がん保険は、いざというときの備えとして非常に重要な存在ですが、補償内容が多様なため、どの保険商品を選ぶべきか迷ってしまう方も多いはずです。特に「一時金を重視するか」「抗がん剤治療の補償を重視するか」「保険料とのバランス」など、選ぶ際に考えるべきポイントが多くあります。本記事では、代表的な2社のがん保険プランを比較しつつ、判断の軸と選び方のポイントを解説します。

がん保険の目的は「安心」と「経済的備え」の両立

がん保険の選び方を考える上で重要なのは、「何をカバーしたいのか」という目的を明確にすることです。治療費の不安を減らしたいのか、それとも診断直後の精神的ショックに備えたいのか。これによって重視すべき保障内容も変わってきます。

たとえば、がんと診断されたときに気持ちの余裕を得たい場合は、一時金の支給条件が柔軟なプランが適しています。一方、実際の治療費や自由診療に備えたいなら、抗がん剤治療や放射線治療への補償が手厚いものが安心です。

プラン① なないろ生命「なないろスリー」の特徴

・がんと診断されれば半年に1回30万円の一時金支給(年60万円)
・抗がん剤治療はホルモン剤や自由診療も対象で月10万円(自由診療は最大20万円×24回)
・脳・心疾患への保障あり(1日入院or手術でOK)

このプランの魅力は、支給条件が非常に緩やかで「がんと診断されれば即支給される」安心感です。また、自由診療に対応しているため、最先端の治療にも備えることができます。

プラン② FWD生命「医療Ⅱ」の特徴

・がんと診断、再発、転移の際に年1回50万円の一時金支給
・再発防止やホルモン剤による通院は給付対象外
・抗がん剤治療は月10万円の支給

こちらのプランは、支給条件がやや厳しく「通院中の再発予防治療」には対応していませんが、がんと診断された場合の一時金はしっかり支給されます。また、保険料は①に比べて安く設定されています。

ご夫婦の意見の違いを整理する

パパは「支給条件が緩く、自由診療もカバーする①」、ママは「必要最低限の補償とコスト重視で②」と、方向性が分かれているようです。どちらも正しい視点で、どちらかが間違っているわけではありません。

重要なのは「家計のバランス」「精神的な安心感」「将来の治療選択の自由度」のうち、どれを重視するかです。仮に、自由診療の可能性や再発防止の通院治療を想定するなら①がおすすめです。保険料を抑えたいのであれば②で必要最低限の保障を確保するという考え方もアリです。

「気持ちの安心」と「家計の負担」のバランスを取る方法

保険において多くの人が忘れがちなのが、「精神的な安心」という価値です。がんのような大きな病気に備える保険では、「診断されたら即一時金が入る」だけで気持ちの余裕が生まれることがあります。

とはいえ、月々の保険料が予算を超えてしまっては本末転倒です。たとえば、「夫婦で片方は手厚い①、もう片方はコストを抑えた②」にしてバランスを取るのも一案です。夫婦で異なる保険に入っても問題ありません。

最終判断の前にしておきたいチェックリスト

  • 保険料の支払いは長期的に無理がないか
  • 一時金の支給条件は、自分の希望に合っているか
  • 自由診療やホルモン療法など、自分が受けそうな治療はカバーされているか
  • 家族全体のライフプランに対して、今の保障で安心できるか

まとめ:どちらも良い商品、優先順位で選ぶのが正解

がん保険に「絶対にこれが正解!」というものはありません。なないろ生命のように手厚くて支給条件が緩い商品もあれば、FWD生命のようにコストを抑えつつ必要なポイントを押さえる商品もあります。

あとはご自身の価値観とライフプランに照らして「何を重視したいか」「どこまでリスクを許容できるか」を夫婦で話し合って決めていくのが最も納得感のある選び方です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました