キャッシュカードを紛失した際、再発行までに時間がかかることもあります。その間にどうしても現金が必要な場合、通帳と印鑑を使って窓口で引き出す方法がありますが、本人が行けない場合に家族が代理で手続きを行うには条件があります。この記事では、委任状を利用して家族が銀行で現金を引き出す手続きと注意点を詳しく解説します。
本人がいない場合に現金を引き出す方法
基本的に、銀行では本人確認と意思確認が重要視されるため、本人以外が現金を引き出すには委任状が必要です。窓口で通帳と印鑑を持参しても、本人が不在であれば、銀行側は確認の取れた委任状がなければ対応できないことが多いです。
そのため、親や配偶者などの家族であっても、正式な委任状と、本人・代理人の身分証明書が必要になります。
委任状の基本的な書き方と必要書類
委任状には、以下の情報を記載するのが一般的です。
- 委任する人(口座名義人)の氏名・住所・電話番号・生年月日
- 委任される人(代理人)の氏名・住所・電話番号・生年月日
- 「〇〇銀行〇〇支店にて、〇年〇月〇日に、通帳〇〇〇〇番号の口座から〇〇円を引き出す業務を委任します」といった具体的な内容
- 日付と、口座名義人の自筆署名・捺印
あわせて必要となるものは以下の通りです。
- 口座名義人の通帳
- 口座名義人の印鑑(銀行届出印)
- 委任状
- 口座名義人の本人確認書類(コピー可)
- 代理人の本人確認書類(原本)
銀行によって異なる取り扱いに注意
銀行ごとにルールが異なり、委任状のフォーマットが決まっている銀行もあります。事前に利用する銀行の支店に電話して「家族が代理で引き出す場合の必要書類」を確認しておくとスムーズです。
たとえば、みずほ銀行や三菱UFJ銀行では、Web上から委任状の様式をダウンロードできる場合もあります。一方、地方銀行や信用金庫では店舗ごとの判断になることもあります。
緊急時の代替案:ネットバンキングや即時送金
もし本人のスマートフォンやパソコンでインターネットバンキングにアクセスできる環境がある場合、他行や家族の口座への送金を行ってから、家族にATMで引き出してもらうという方法もあります。
また、「スマホATM」や「QRコード出金」に対応している銀行であれば、キャッシュカードがなくても現金を引き出せるサービスが提供されていることがあります。例えば、セブン銀行やゆうちょ銀行などで利用可能です。
まとめ
キャッシュカードが使えない状況で、本人が銀行窓口に行けない場合は、家族が代理で現金を引き出すために「委任状」が必須となります。通帳と印鑑だけでは引き出せませんので、銀行の公式フォーマットを確認し、事前に準備を整えてから来店することが重要です。また、ネットバンキングの活用やスマホATMといった代替手段も検討することで、より柔軟に対応できます。
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