年1%の定期預金でどれだけ増える?6ヶ月や複利3年後のシミュレーションと基本の金利知識

貯金

定期預金は安全に資産を増やしたい人に人気の金融商品ですが、実際に「年1%の金利」で運用した場合、どれくらいの利息が得られるのかを具体的にイメージできる人は少ないかもしれません。この記事では、6ヶ月の定期預金で100万円を預けた場合の利息と、複利で再投資を続けた際の3年後の利息シミュレーションをわかりやすく解説します。

定期預金の金利とは?単利と複利の違いを知ろう

定期預金における金利には「単利」と「複利」があります。単利は元本に対して一定の利息がつく方式で、満期ごとに利息を受け取ります。複利は利息も元本に組み込まれ、次の運用に反映されるため、運用期間が長くなるほど利息が増える仕組みです。

金融機関の定期預金では、多くの場合が単利ですが、満期後に自動継続することで実質的に複利運用の形になります。

【実例】100万円を年1%で6ヶ月預けた場合の利息

年利1%で6ヶ月(0.5年)預けた場合の計算式は以下の通りです。

利息 = 1,000,000円 × 1% × 0.5年 = 5,000円

ただし、ここから源泉分離課税(20.315%)が引かれるため、実際の手取り利息は約3,984円程度になります。

【複利シミュレーション】3年間運用したらどこまで増える?

利息を再投資し続けた場合の複利運用の考え方では、次のようになります。半年ごとの利率は0.5%(1%÷2)として計算します。

複利最終額 = 元本 × (1 + 利率)^(期間 ÷ 半年)
例:1,000,000円 × (1 + 0.005)^6 = 約1,030,301円

つまり、3年間で得られる利息はおよそ30,301円となります。税引き後の実利息は約24,150円ほどになります。

預金利息にかかる税金にも注意

預金で得た利息には20.315%の税金がかかります。利息が少額であっても自動的に差し引かれるため、「表示されていた金利通りに受け取れない」と感じる人もいます。

利息の全額を得たい場合は、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)など、税制優遇のある制度の活用も選択肢です。

複利運用の効果を最大限に活かすには?

複利の最大の強みは「時間」です。たとえ金利が低くても、長期運用を前提にすれば、着実に資産を増やすことが可能です。少額でも毎月の積立や利息再投資を行うことで、将来的には大きな差が生まれます。

例えば、同じ1%の金利でも、10年間複利運用すれば元本100万円が約110万円まで成長します。

まとめ:定期預金は安全で分かりやすいが、利息の期待値には限界も

100万円を年1%の金利で6ヶ月間預けた場合、手取り利息は約3,984円。複利で3年間継続すれば、税引後でも約24,000円ほどの利息が期待できます。

定期預金は低リスクな運用方法として優れていますが、利息収入に大きな期待を寄せるよりは、資金の一部を安全に保全する用途として活用するのが現実的です。

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