子育て世代の家庭では、家計管理や将来の備えとして「保険」「投資」「貯蓄」のバランスが重要です。特に扶養内パートで働く奥さまの場合、ご自身の死亡保険をどう位置づけるべきか悩む方も多いでしょう。この記事では、共済の保障内容を見直す視点や、新NISAとの使い分け方について詳しく解説します。
奥さまの死亡保険は必要?目的を明確にする
まず大前提として、主婦の死亡保険は「遺された家族の生活費」よりも、「お葬式代や整理資金」の意味合いが強くなります。特に扶養内で働いている場合、経済的依存度が夫に高いため、万一の際の収入減は発生しません。
一方で、葬儀代や住まいの整理費用など、突発的に必要となる支出は確かに存在します。目安として100万円~200万円程度を用意しておけば、安心して備えができるといえるでしょう。
共済タイプの終身保障、割に合う?
毎月4,000円を24年間支払い、60歳までの死亡で500万円、以降200万円の保障が受けられる終身共済。保険料総額は約115万円で、見方によっては「掛け捨てではなく貯蓄型」と言えます。
ただし、60歳以降は保障が減額される設計になっているため、老後の保障を重視したい場合にはやや心もとない面もあります。また、医療保障が付帯しない商品であれば、将来の医療費対応としての役割も期待できません。
投資と保険、優先すべきはどっち?
最近ではNISAなどの投資環境が整っており、保険と比較して運用効率の良い選択肢となり得ます。
たとえば、毎月4,000円を年利3%のインデックス投資に回した場合、24年間で約160万円にまで成長する試算も可能です。
そのため、葬儀資金や緊急時の生活費をすでに現金で確保済みであれば、保険を解約し運用に回すという判断も現実的です。もちろん、保障の必要性は各家庭の事情により異なります。
見直し前にチェックしたいポイント
- 現時点の貯蓄と投資のバランスはどうか
- 夫に万一の際、自分の保障が家族に与える影響はあるか
- すでに葬儀代・整理費は現金で用意されているか
- 別途医療保険での備えが整っているか
これらの観点から総合的に判断することで、「毎月4,000円の保険料」を別の形で活用する余地があるかが見えてきます。
まとめ:必要保障額と資産のバランスがカギ
扶養内で働く主婦にとって、死亡保険は「必要最低限」で十分なケースが多いです。現在加入中の終身共済が、すでにある現金や新NISAの投資枠と比較して割高と感じるのであれば、見直しを検討する価値は十分にあります。
ただし、一度解約した保険は戻せないことが多いため、今後のライフプラン全体を見据えて判断することが大切です。家計の見直しや保険アドバイザーへの相談も積極的に活用しましょう。
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