マイホームの購入とライフスタイルの転換は、多くの家庭で一度は考える重要なテーマです。特に子どもが生まれるタイミングで、家を買いたい、そして育児に集中したいと願う家庭も少なくありません。本記事では「夫の年収600万円で住宅購入と専業主婦生活は成り立つのか」をテーマに、現実的な視点で考察していきます。
夫の年収600万円での生活設計とは
年収600万円は日本の平均よりやや高く、安定した収入水準です。特に地方公務員(教員)の場合、職の安定性や福利厚生の厚さも大きな強みです。住宅ローン審査にも有利であり、家の購入に踏み切るタイミングとしては妥当といえます。
ただし、住宅ローンの借入額や返済負担率に無理があると、その後の生活に支障をきたすこともあります。借入可能額ではなく「返済可能額」に注目することが大切です。
住宅購入後の家計シミュレーション
たとえば、4,000万円の家を35年ローン、金利1.0%で借りた場合、月々の返済は約11万円前後になります。これに固定資産税や修繕積立、保険、光熱費などを加えると、住居関連費は月13〜15万円程度が見込まれます。
教育費や食費、通信費、交通費、日用品費、交際費なども加わると、夫の収入600万円だけで全てをカバーするのはギリギリ、もしくは少し厳しい可能性があります。
専業主婦期間と支出増加リスク
育児休暇期間中や専業主婦となった場合、家庭の収入は夫の収入のみに絞られます。一方で、出産費用やベビー用品、子どもに関する医療・教育支出などは増加します。特に0〜2歳の育児中は収入減×支出増のダブルパンチになる点は見逃せません。
そのため、事前に最低半年〜1年分の生活防衛費を貯金しておくことが、安心して専業主婦生活を送るカギになります。
パート復帰のタイミングと効果的な働き方
保育園や幼稚園に入園できたタイミングでの週2〜3回のパート復帰は、生活費の補填として有効です。月に5〜6万円の収入でも、家計には大きな助けになります。
また、教育費が増える小学校以降を見据え、将来的にはフルタイムまたは扶養内での安定した働き方も検討できると安心です。
無理のないライフプランを実現するために
- 頭金をしっかり用意し、ローンの返済額を抑える
- 夫の収入だけで最低限の生活費+住宅費がカバーできるよう設計
- 専業主婦期間中も、児童手当や貯金の取り崩しで補える備えを
さらに、育児と家計の両立が難しい場合を想定し、親からのサポートや行政の支援制度もチェックしておくと安心です。
まとめ
年収600万円での住宅購入と専業主婦生活は「無謀」ではありませんが、しっかりとした準備と計画が必要です。住宅ローンの返済額を抑え、出産前に生活防衛資金を貯めておけば、理想のライフスタイルは十分に実現可能です。
「無理のない範囲で夢を形にする」という視点を大切に、今後のマネープランを夫婦でしっかり話し合っていきましょう。
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