がん保険の待機期間と請求手続きの注意点|加入直後の診断や支払い可否について解説

生命保険

がん保険に加入して間もなくがんが発覚した場合、「保険金は支払われるのか?」「なぜ診断が遅れたのか説明を求められた」など不安になることもあるでしょう。本記事では、新旧がん保険の違い、待機期間と診断確定日、医師への同意書の意図など、支払い可否に関わるポイントを整理して解説します。

がん保険の待機期間とは?新しい保険の適用タイミング

がん保険には一般的に90日の待機期間(免責期間)があります。これは加入から90日以内にがんと診断された場合、保険金が支払われない期間です。

今回のケースでは加入後、約6か月後に診断が確定しており、時期的には保険金請求の条件を満たしています。ただし、実際の診断確定日や、がんの兆候が確認された日が保険会社の判断材料となります。

「なぜ生検を遅らせたのか」問われる理由と対応方法

医師に提出する同意書では「なぜ早期に検査しなかったのか」などの確認があります。これは加入時に既にがんの疑いがあったのではと疑念があるためです。

たとえば、加入から日が浅く、既に検査予定や画像診断で異常が出ていた場合、保険会社は事前告知義務違反や契約取消を検討することがあります。ただし、本人に悪意がなく、生活都合などで検査が延期された場合は、適正な手続きを経れば保険金は支払われるケースが多くあります。

医師への「同意書」はどう扱われる?

保険会社が医師へ照会するための「同意書」は、保険契約時や請求時の診療内容を確認するためのもので、過去の診療履歴や検査時期、初診日などが対象となります。

今回のように、1月に異常を確認し、実際の検査が6月で診断が確定した場合、その間の記録もチェックされる可能性があります。検査延期の理由が「農作業の都合」など合理的な場合は正直に伝えることが重要です

新旧保険の支払可否の違いと対処法

40年前のがん保険は、すでに制度が確立されており、診断と入院での支払い対象となる可能性が高いです。保険金の請求も比較的シンプルです。

一方で新しい保険は、加入後のタイミングが焦点となります。保険会社は告知内容や検査の経緯により、契約を有効と認めて支払う場合もあれば、契約解除や不支給とする場合もあります。実際には医師の診療録(カルテ)や検査履歴が重要な判断材料になります。

保険金が支払われない場合、保険料は返金される?

診断給付金などが支払われない場合でも、保険契約が「無効」とされた場合に限り、保険料が返金されることがあります。これは「契約解除」として処理されたときで、通常は加入者に通知が届きます。

ただし、あくまで契約取消となったケースに限定され、自己都合でのキャンセルでは返金はありません。契約解除通知が来ていない限り、払い込んだ保険料が戻ることは少ないです。

まとめ|焦らず正確に対応すれば支払われるケースが多い

今回のように、新しいがん保険に加入した後のがん診断で不安になるのは当然ですが、保険会社は医療記録や申告内容をもとに慎重に判断しています。検査延期も事情を説明すれば考慮されるため、正直に申告しましょう。

不支給となってもその理由が明確に説明され、異議申し立ての制度もあります。迷ったときは保険の担当者やファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの手段です。

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