扶養を外れると損する？正社員として収入アップした場合の影響と手続きについて

旦那さんの扶養から外れることで、税金や社会保険の負担がどう変わるのか、そして収入が増えた場合に損をしてしまうのか心配になることがあります。この記事では、正社員になり収入が増えた場合の扶養から外れる影響や手続きについて詳しく解説します。

扶養から外れるとは？

扶養から外れるということは、税金や社会保険の面で独立して収入を得ることを意味します。通常、配偶者が一定額以上の収入を得ると、扶養控除を受けられなくなり、配偶者の収入が増えることで税金面や社会保険の負担が増加します。

例えば、現状で旦那さんの扶養に入っている場合、収入が低くても、扶養控除が適用されて税金面でメリットがありますが、収入が増えるとその控除がなくなり、税金負担が増えることになります。

扶養から外れると、税金と社会保険料が増える可能性があります。具体的には、所得税の負担が増えることが考えられます。また、社会保険料も、扶養者としての軽減がなくなり、独立して加入することになるため、健康保険や年金の支払いが増えます。

例えば、年収が約130万円を超えると、配偶者の扶養から外れ、独立して税金や保険料を支払うことになります。これにより、毎月の支出が増えるため、収入アップがすべてメリットに繋がるわけではありません。

扶養から外れることで、得られるメリットもあります。まずは、税金面での透明性が高くなることです。扶養控除が外れることで、所得税や住民税が明確に計算され、他の控除（例えば、医療費控除など）も適用しやすくなります。

また、社会保険に加入することで、将来の年金や健康保険の給付を自分自身で受けられるようになります。自分で社会保険料を支払うことは、将来の福利厚生としてはメリットになります。

扶養から外れるためには、まずは勤務先に「扶養から外れることを通知する書類」を提出する必要があります。また、税務署にも「扶養から外れたこと」を届け出る必要があります。この手続きは、通常、翌年の確定申告で行うことが多いです。

もし、扶養控除を受けていた場合、その変更に関する手続きも必要になります。具体的には、年末調整の際に扶養控除を外すための書類（例えば「扶養控除等（異動）申告書」）を提出することになります。

扶養から外れることで税金や社会保険料が増えるため、収入が増えても「損」をしないように工夫が必要です。例えば、税金の面での対策として、所得控除をしっかり活用することが大切です。医療費控除や生命保険料控除など、税制上の優遇措置を上手に使いましょう。

また、社会保険料の負担が増えるため、将来の年金を意識しておくことも重要です。年金は将来的に給付を受ける際に重要な部分を占めるため、長期的な視点で考え、少しでも貯蓄や投資をしておくと安心です。

正社員として収入を増やすことには、扶養から外れるというデメリットがありますが、将来的に安定した生活を送るためのステップともいえます。税金や社会保険料の負担が増える点を理解した上で、必要な手続きを行い、対策を講じることで、「損」を避けることができます。

扶養から外れるかどうかは、個々の生活スタイルや目標に合わせて慎重に判断することが大切です。収入増を目指す場合でも、しっかりと制度の仕組みを理解し、最適な選択をすることをお勧めします。