30代夫婦で世帯年収1,400万円は高い?上位何%かと都市部との比較

家計、節約

30代前半で世帯年収が1,400万円という水準は、果たして日本全体で見るとどれくらいの位置づけなのでしょうか?また、都会では本当に「ゴロゴロ」いるのか。統計データをもとに、その実態と価値を冷静に解説します。

日本全体で見ると世帯年収1,400万円は上位何%?

国税庁「民間給与実態統計調査」や厚生労働省「国民生活基礎調査」などによると、日本全体で世帯年収1,400万円を超える世帯は、上位5〜7%程度と推定されます。特に30代前半に限れば、さらに上位1〜2%のごく少数派といえます。

たとえば30代夫婦の平均世帯年収はおおよそ700〜800万円ほどであるため、1,400万円という水準は平均の約2倍にあたる高水準です。

都市部(特に東京圏)との比較で見る実感値

東京都内や神奈川、千葉、埼玉といった都市圏では、共働きによって1,000万円を超える世帯は一定数存在します。特に大企業勤務や公務員、医療・IT・金融といった高収入業種の夫婦では、1,400万円の到達も珍しくありません。

ただし「ゴロゴロいる」と感じるのは、周囲に似た環境の人が集まりやすい都市圏特有の偏りである可能性があります。統計的に見ると、それでもやはり多数派とは言えません。

収入と生活実感のギャップに注意

年収1,400万円と聞くと裕福な印象がありますが、実際には以下のような要因で手取りは約1,000〜1,100万円前後に減少します。

  • 所得税・住民税の負担が大きい
  • 社会保険料も高額に
  • 児童手当や保育料軽減などの制度対象外になる

結果として、子育て世帯や住宅ローンを抱えている場合は「思ったより余裕がない」という声も少なくありません。

1,400万円世帯の将来設計と注意点

この収入帯の家庭では、将来的に以下のような資産形成や支出管理がカギとなります。

  • 積立NISAやiDeCoなどを活用した節税・投資戦略
  • 教育費の備え(私立中高・大学進学など)
  • 住宅ローンの借入額と金利への慎重な判断

高収入だからこそ求められる「計画性」も増す点に注意が必要です。

同世代で差がつくのは「お金の使い方」

1,400万円をどう使い、どう残すかによって将来の資産額は大きく変わってきます。実際に同程度の年収の家庭でも、資産1,000万円以上ある家庭と、貯蓄ゼロの家庭に分かれる傾向があります。

見栄や浪費に流されず、しっかりと家計管理・投資・保険などに取り組むことが30代の今だからこそ重要になります。

まとめ:世帯年収1,400万円は少数派だが、生活設計次第で差がつく

30代前半で世帯年収1,400万円というのは、全国的にはかなり上位に位置する高収入世帯です。都市部では一定数存在しますが、「ゴロゴロいる」とまでは言い切れません。

その収入をどう活用し、どう将来設計していくかが、今後の経済的な安心に直結します。高収入を活かすための行動が、これからの資産形成において大きなカギとなります。

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