将来の老後資金として加入する人も多い個人年金保険ですが、途中解約を検討する人も少なくありません。特に「契約から数年以内に解約した場合、どれくらい戻るのか?」という点は、重要な判断材料になります。今回は、日本生命の個人年金保険を2年ほどで解約した場合の戻り額の目安や注意点について詳しく解説します。
個人年金を途中で解約するとどうなるのか?
個人年金保険は長期間にわたって掛け金を積み立てることで、将来年金として受け取る商品です。そのため、契約から短期間での解約は元本割れするケースが多く、注意が必要です。
例えば、月額1万円程度の保険を2年間支払っていれば、累計で約24万円となりますが、解約返戻金として戻る金額は約60〜80%が一般的で、実際には15〜19万円ほどになる可能性があります(プランや契約内容により異なります)。
実際の解約返戻金の目安と実例
日本生命の個人年金保険を解約した実例をSNSや口コミから集めると、以下のようなケースが見られます。
- 月額1万2,000円を24ヶ月支払い、解約返戻金:約17万円
- 月額1万円を36ヶ月支払い、解約返戻金:約23万円
- 月額1万5,000円を18ヶ月支払い、解約返戻金:約13万円
このように、支払った金額より数万円少ない返戻額となるのが一般的です。
なぜ元本割れするのか?その理由
契約初期は保険会社側の運用や事務費、保険手数料などが差し引かれる仕組みとなっており、これが元本割れの主な要因です。特に最初の5年以内に解約した場合、この手数料が大きく影響します。
また、日本生命を含む多くの保険会社では、契約から一定年数を過ぎると返戻率が上昇するよう設計されているため、早期解約は損失につながりやすいのです。
解約前に確認すべきポイント
- 解約返戻金の金額(コールセンターや担当者から見積もり取得可能)
- 税金がかかる可能性(返戻金が支払額を超える場合、一時所得)
- 今後のライフプランと資金計画
また、一度解約すると同じ条件では再契約できない場合も多いため、慎重な判断が必要です。
他の選択肢:払済保険・減額など
解約以外の選択肢として、「払済保険」や「保険金額の減額」といった方法もあります。これにより月々の支払を止めつつ契約を継続し、一定の年金や保障を残すことができます。
急な資金ニーズで解約を検討している場合は、一度こうしたオプションも検討してみると良いでしょう。
まとめ:解約前に冷静な判断を
日本生命の個人年金保険を2年程度で解約した場合、返戻率は60〜80%程度と考えられ、元本割れが避けられないケースが多いです。解約の前には返戻金の具体的な金額を確認し、必要に応じて保険会社へ相談することが重要です。
短期での解約は損失リスクが高いため、他の資金調達手段や保険の見直しも含めて、長期的な視点で検討しましょう。
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