ゆうちょ銀行から他の銀行口座にお金を送る方法として、「他金融機関あて送金」と「ことら送金」の2つの選択肢があります。特に家賃や各種支払いをする際、どちらの手段を使うべきか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、それぞれの仕組みや手数料、利用条件の違いをわかりやすく解説し、家賃支払いに適した方法を紹介します。
ゆうちょの「他金融機関あて送金」とは?
「他金融機関あて送金」は、ゆうちょ銀行口座から他の民間銀行(例:三井住友銀行、楽天銀行など)の口座へお金を送る一般的な振込方法です。ATMやゆうちょダイレクト(インターネットバンキング)を利用して送金できます。
送金には通常、送金手数料がかかり、平日日中であっても入金までに数時間~翌営業日かかることもあります。例えば、ゆうちょダイレクト経由であれば、月5回までの無料送金枠を利用できる場合もあります。
「ことら送金(他金融機関)」とは?
「ことら送金」は2022年から始まった新しい送金サービスで、「個人間の送金をもっと簡単・安く・速く」が特徴です。電話番号やメールアドレスで送れるのが利点で、リアルタイム着金が基本となっています。
ことら送金は現在、主にスマホアプリや一部のネット銀行で利用可能となっており、ゆうちょ銀行も対応を開始していますが、制限付きです。ゆうちょアプリからことら送金を使って、他の金融機関口座へ即時送金が可能です。
それぞれのメリット・デメリット
送金方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
他金融機関あて送金 | 伝統的で汎用性が高く、法人宛にも使いやすい | 着金が遅いことがある、手数料がかかる |
ことら送金 | 送金が即時、低コストまたは無料、口座番号が不要 | 送金上限あり、法人宛は不可のことが多い |
家賃のような定期支払は振込先が法人の場合も多く、その場合「ことら送金」は対応できないケースがあります。
家賃支払いにはどちらを選ぶべき?
振込先が不動産会社など法人名義の場合は「他金融機関あて送金」を使うのが確実です。振込用紙や契約書に口座番号が記載されている場合も、ことら送金のような“電話番号ベース”の仕組みでは対応できません。
一方、個人オーナーやシェアハウス運営者などへの支払いなら、ことら送金でリアルタイム送金・手数料ゼロが実現できる可能性があります。特に月々の支払を効率化したい場合にはおすすめです。
送金前に確認すべき3つのポイント
- 送金先が法人名義か個人名義か
- 口座番号 or 電話番号のどちらで指定されているか
- ことら送金対応アプリ(例:ゆうちょ通帳アプリ、メルペイ、au PAYなど)を利用中か
これらの情報を事前に把握しておくことで、手間もコストも最小限に抑えた送金が可能になります。
まとめ:送金手段はケースで選ぶ時代に
「他金融機関あて送金」と「ことら送金」はどちらも便利な仕組みですが、用途や送金先によって向き不向きがあります。家賃支払いであれば、振込先の属性に合わせて使い分けるのが最適解です。
今後もキャッシュレス時代にふさわしい送金方法は進化し続けます。自身の送金スタイルに合った手段を取り入れて、よりスムーズな資金管理を目指しましょう。
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