日常生活で便利に使えるゆうちょ銀行のVISAデビット機能付きキャッシュカードと、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード。これらを一つの財布に重ねて収納している人は少なくありません。しかし、「重ねて持っていても問題ないのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、ICカードの干渉の可能性や注意点、安心して使うための対策について詳しく解説します。
ICカードの仕組みと干渉の原因
交通系ICカードやデビットカードなどに内蔵されているICチップやNFC(近距離無線通信)は、非接触で情報のやり取りをする仕組みです。これらのカードを重ねて読み取り機にかざすと、通信が競合し、正しく読み取れない「干渉」が起きる場合があります。
特に駅の改札機やコンビニのセルフレジなど読み取りスピードを求められる場面では、カードが重なっていることで読み取りエラーや決済失敗につながることがあります。
VISAデビット機能付きキャッシュカードの特性
ゆうちょ銀行のVISAデビット機能付きキャッシュカードは、ICチップおよび磁気ストライプを備えており、IC端末対応店舗では非接触(タッチ)での支払いも可能です。一部のカードにはVisaのタッチ決済機能があり、交通系ICと同様にかざすだけで支払いが完了する仕組みです。
このため、交通系ICカードと同じ位置に収納していると、どちらのカードを読み取るか不明確になり、決済トラブルの元になります。
具体的に起こりうるトラブルとは
以下のようなケースが実際に報告されています。
- 改札でタッチしても「ICカードを1枚にしてください」とエラーが出る
- コンビニで決済時に違うカードが読み取られてしまい、意図しない支払いが行われる
- Apple Payやおサイフケータイとの併用時に端末が反応しない
このように、ICカードが複数重なっていることで、システム側が正確に読み取れず、利用者にとって不便な状況を招くことがあります。
重ねて持つ場合の対策とおすすめの使い方
カードを同じ財布やカードケースに入れること自体は問題ありませんが、以下の対策を取ることで干渉を避けることができます。
- ICカード用のスキミング防止シートを挟む(読み取りを一時的に遮断)
- 使うカードだけを都度取り出してタッチする習慣をつける
- ICカードポケットを別々に分ける財布やケースを使用する
特に、改札などでスムーズに通過したい場合は、交通系ICカードは外側に、デビットカードは内側に分ける工夫がおすすめです。
iPhone・スマホ利用者はさらに注意を
iPhoneやAndroidでおサイフケータイやApple Payを使用している場合、ICカードとスマホを同じケースに収納していると読み取りエラーが増加します。スマホ決済時には、物理カードの位置にも注意が必要です。
一時的に財布からカードを出すなどして、読み取りをスムーズに行える環境を整えておきましょう。
まとめ:安全で快適な利用には少しの工夫を
ゆうちょのデビットカードと交通系ICカードを同じ財布に収納していても、使い方さえ工夫すれば問題なく併用できます。ただし、読み取り時の干渉には注意が必要です。トラブルを避けるために、スキミング防止グッズの活用や収納位置の見直しを行い、安全かつ快適にキャッシュレス生活を送りましょう。
コメント