車の保険は名義を変えても保険料は下がらない?事故後の等級と保険料対策を徹底解説

自動車保険

家族で車を共有している場合、自動車保険の契約内容や等級の扱いに関して「誰の名義で契約するか」によって保険料に影響が出るのか気になる方は多いはずです。特に事故後に等級が下がってしまった場合、「名義変更で保険料をリセットできるのでは?」と考える方も少なくありません。今回は、夫婦で1台の車を共有するケースを例に、等級制度や保険料の節約方法について詳しく解説します。

自動車保険の等級は「契約者」に紐づく制度

日本の自動車保険では、ノンフリート等級(通称「等級制度」)という制度が適用されています。これは契約者ごとに事故歴などに基づいた「等級」が設定されており、保険料の割引率や割増率が決まる仕組みです。

等級は車ではなく契約者に対して付与されるため、たとえ夫婦であっても別契約として新たに保険を結ぶ場合、事故歴の引き継ぎが起きないわけではありません。特に夫婦間での名義変更は、同居家族と見なされ、事故歴情報が保険会社間で共有されるケースがほとんどです。

保険会社の説明「名義変更でも等級はリセットされない」は本当?

多くの保険会社は、契約者・被保険者が同居の親族である場合、名義変更後でも事故歴や等級の情報を共有します。これは損害保険料率算出機構のデータベースを通じて業界内で情報管理されているためです。

つまり、保険料を安くしたくて名義を妻に変えても、等級や事故歴の情報は引き継がれるため、大きな保険料ダウンは見込めません。

保険料を抑えるための現実的な対策

名義変更で保険料が下がらないとすれば、どうすればよいのでしょうか?以下のような現実的な節約手段があります。

  • 補償内容の見直し:車両保険の有無・免責金額の調整で保険料を抑える
  • 運転者の範囲制限:「夫婦限定」や「本人・配偶者限定」で保険料が安くなることも
  • 年齢条件の調整:40代であれば「35歳以上補償」などに変更することで割安に
  • 通販型保険への切り替え:ソニー損保・セゾン・三井ダイレクトなどは割安な傾向あり

また、保険一括見積もりサービスを利用することで、複数の保険会社から一括で比較・検討でき、より保険料の安いプランに出会える可能性も高まります。

事故後でも賢く保険を切り替えた実例

Eさん(40代男性)は、妻の事故で等級が3等級下がったあと、補償内容を見直し、車両保険を免責5万円付きに変更。さらに、運転者を「本人・配偶者限定」に切り替えたところ、更新後の保険料を約20%削減できました。

加えて、ソニー損保に乗り換えたことで、同条件でもネット割引や走行距離の少なさを活かして、さらにコストを下げることに成功しました。

まとめ:名義変更よりも内容見直しが保険料節約のカギ

同居の家族間での名義変更では、等級や事故歴は保険会社間で共有されるため、保険料が大きく下がることはありません。大切なのは、補償内容や保険会社の見直しによって、適正な保険料を追求すること。特に更新時期は見直しの絶好のタイミングです。今後も安心してカーライフを続けるために、自分たちに最適な保険プランを見つけていきましょう。

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