社会人になり実家に住み続ける場合、親へ生活費を渡すのは一般的な慣習ですが、いくらが妥当なのか迷う方は多いものです。本記事では、実際に生活費として実家に「8万円」入れているケースを取り上げながら、地域差や収入、家族事情などから適正額を考えていきます。
実家に入れる生活費の平均と内訳
一般的に社会人が実家に入れる生活費は月3〜5万円が相場とされています。これには家賃、光熱費、食費が含まれていることが多いです。
内訳の一例としては以下の通りです。
項目 | 平均金額 |
---|---|
食費 | 15,000〜25,000円 |
光熱費 | 5,000〜10,000円 |
家賃相当 | 10,000〜20,000円 |
よって、合計で3万〜5万円が多くの家庭で「妥当」とされている水準です。
8万円という金額は高い?
月収17万円に対し、8万円を実家に入れるというのは約47%に相当します。これは家計全体で見てもかなり高い水準です。
家賃補助がない、または親の家計が苦しい場合などには「やや多めに負担する」ことは珍しくありませんが、相場よりは高めといえるでしょう。
地域差と家の環境を考慮する
家賃や生活コストは地域によって大きく異なります。たとえば、東京都心であればワンルームでも月8万〜10万円かかることもありますが、東北地方の田舎で持ち家に住んでいる場合、実質の住居コストはかなり低く抑えられています。
このため、地域的な物価水準からみても「8万円」はやや高く見えるかもしれません。
家庭ごとの事情も大きく影響
親が年金生活で収入が少ない、病気療養中、兄弟がいないなどの背景がある場合、扶養的な意味合いで多めに生活費を入れることはあります。
逆に、親に貯金がある・共働きで家計に余裕があるという家庭であれば、3〜5万円でも十分な場合もあるのです。
実例:収入と生活費のバランス
・Aさん(23歳、月収17万、実家暮らし)→ 月4万円(うち食費2万円、家賃相当1.5万円、光熱費0.5万円)
・Bさん(29歳、月収25万、実家暮らし、親が高齢)→ 月8万円(医療費・生活費含む)
このように、生活費の金額は「世帯の構造」と「本人の収入」のバランスで変わります。
まとめ:相場より高いかは状況次第
・8万円は全国平均よりやや高めだが、親の収入状況や家計への貢献度を加味すれば適正とも言える
・地域や物価に合わせて見直すことも大切
・「家計簿の共有」や「毎年の見直し」を通じて無理のない金額を話し合うことが重要
数字だけでなく、お互いの信頼と助け合いの中で生活費を決めるのが理想的です。
コメント