家計を管理する上で、食費は毎月必ず発生する大きな固定支出のひとつです。特に小さなお子さんがいる家庭では、「これって普通?」「他の家庭はどれくらい?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、大人2人+幼児1人という家族構成の一般的な食費の実態や、物価高の影響、節約のポイントについて詳しく解説していきます。
大人2人+幼児1人の食費の全国平均
総務省の家計調査(2023年)によると、夫婦と子ども1人(未就学児)の3人世帯における食費の全国平均は、約7万〜8万円となっています。ただし、この金額には外食費も含まれており、自炊中心の家庭では平均よりも下回る傾向があります。
実際に「外食費別で月6万円」というケースであれば、平均よりはむしろ抑えられていると考えて良いでしょう。
月6万円は高い?それとも節約できている?
結論から言えば、外食費を除いた月6万円の食費は、現在の物価水準を踏まえると“平均的〜やや節約できている”水準です。特に2022年以降の食品価格上昇、輸入食材の値上がり、冷凍食品や加工品の値上げなどを考慮すると、従来の5万円台からの上昇はごく自然な流れです。
「今月はお米を買っていないのに…」と不安になるかもしれませんが、その他の食品価格が幅広く上がっていることも原因のひとつといえます。
実際の家庭の食費例
例1:東京都内在住のAさん(共働き)家族。大人2人+3歳児。月の食費は自炊で約5.5万円+外食費約1万円。平日は宅配ミールキットを活用し、土日はまとめ買いで自炊中心。
例2:地方都市在住のBさん(専業主婦)家族。大人2人+4歳児。食費は月6.2万円。野菜は家庭菜園で補い、肉類や冷凍食品は業務スーパーやコストコを活用。
これらの実例からも、「月6万円前後+外食費別」は特別高いわけではなく、むしろ適正水準だといえます。
食費が増えやすい要因とチェックポイント
- 物価上昇:野菜・乳製品・調味料・冷凍食品など広範囲に影響
- 時短のための加工食品や冷凍食品の使用:便利な一方で単価はやや高め
- 子どもの食欲の増加:3歳を過ぎると大人の半分以上食べることも
- 買い物頻度が多い:無駄な出費や余計な購入の原因に
家計簿アプリやレシート管理を通じて、支出の内訳を見える化することで、無理なく調整できるポイントが見つかるかもしれません。
節約したい場合のおすすめアイデア
1. 週1回のまとめ買いで無駄買い防止:献立をある程度決めてから買い物に行くことで、余計な出費が減ります。
2. 冷凍保存と作り置き:特売品を冷凍しておいたり、週末にまとめて作り置きをしておくと時短と節約の両方に◎
3. ポイント活用:楽天ポイント・dポイント・PayPayポイントなど、日常の買い物に還元されるポイント制度を積極活用
4. 食材ロスを減らす:冷蔵庫の中身を定期的に確認し、賞味期限が近いものから優先的に使用する習慣づけを
まとめ:家族構成と物価上昇を考えれば、月6万円は妥当な食費水準
大人2人+幼児1人の家庭で、外食費を除いた月6万円の食費は、決して高すぎるということはありません。むしろ、2024年現在の物価水準を考慮すれば、ごく一般的かやや節約できている範囲といえるでしょう。
気になる場合は、支出内訳を可視化して無理のない範囲で見直すのが効果的。家庭ごとのライフスタイルや価値観に合った“ちょうどいい食費”を見つけていきましょう。
コメント