実家暮らしでも貯金が少ない人が多い理由とは？支出のリアルと貯金体質になるヒント

実家暮らしなら生活コストが抑えられるぶん、貯金が増えていても不思議ではありません。しかし、実際には「実家住まいでも貯金が少ない」という人が多いのも事実です。この記事では、なぜ実家暮らしでも貯金が難しい人が多いのか、その理由や生活実態に迫ります。

実家暮らし＝お金が貯まるとは限らない

一見、生活費がかからない実家暮らしは貯金に有利と思われがちですが、実際には「あるだけ使ってしまう」「家計簿をつけない」といったマネーリテラシーの差が大きく影響します。

たとえば、収入20万円でも8万円を家賃・光熱費に充てる人より、20万円まるごと自由に使える人のほうが浪費傾向になりやすいというデータもあります。

実家暮らしの若者は、時間と可処分所得に余裕があり、友人との飲み会、推し活、旅行などの「体験型消費」にお金を使う傾向があります。

特に女性の場合、美容・ファッションへの支出も重なることが多く、月の固定支出として大きな割合を占めることもあります。ネイル、まつエク、美容院代、エステ、ジムなど継続的な出費になりやすい項目です。

同じ実家暮らしでも「毎月の目標貯金額を設定している人」と「残ったら貯める人」では、数年後に数百万円単位の差がつきます。

収支を可視化し、「投資」や「副業」に意識が向いている人は、自然とお金が貯まっていきます。逆に「毎月の支出が見えていない」人は、気づけば貯金ゼロというケースも少なくありません。

こうした人は、年収300万円台でも1,000万円以上貯金しているという例もあります。

ケース1：推し活が中心の20代女性
毎月ライブ遠征・グッズ代に5万円以上支出。気づけば手元には毎月ほぼ残らず、貯金ゼロに。

ケース2：毎月10万円のカード請求
気軽なキャッシュレス支払いに慣れ、支出を可視化しないまま浪費が常態化。気づけばリボ払いが増え、貯金どころか借金に。

・毎月自動で「先取り貯金」
・家計簿アプリで支出を可視化
・サブ口座で目的別に管理（例：旅行用、緊急費用用など）
・副業・ポイント運用で資産の分散化

「貯金体質」は後天的に作ることができます。性格ではなく、環境と習慣で左右されるのです。

生活コストが抑えられる実家暮らしは、貯金に向いた環境です。しかし、自由に使えるお金が多いぶん、支出を意識しないまま浪費してしまうリスクもあります。

貯金ができる人の共通点は「目的意識」と「支出の管理」。今の環境を活かして、まずは少額でもいいので「毎月〇円貯める」という明確なルール作りから始めてみてはいかがでしょうか。