世帯年収1,300万円・貯金800万円は少ない？30代子育て世代が知るべきお金のリアル

世帯年収1,300万円で貯金が800万円という状況は、一見少ないと感じる方もいれば、堅実と捉える方もいます。実はこのようなケースは珍しくありません。本記事では、30代前半で子育て中の家庭における貯金額の目安や、将来的な資金計画について解説します。

同世代の貯金事情：30代前半夫婦の平均水準

総務省の家計調査などによると、30代前半の貯蓄額の平均は約600万円〜700万円前後ですが、これは年収や家族構成によって大きく異なります。

たとえば、子どもが1人以上いる家庭や、住宅ローンを抱えている家庭では、手元の貯蓄額が一時的に減少している場合も多いです。

一般的に、年収の20％を年間貯蓄に回すのが理想とされており、年収1,300万円であれば、年間260万円のペースがモデルになります。

仮に結婚して4年間でこのペースを維持できていれば、合計1,000万円超も目指せますが、産休・育休などがあれば800万円でも十分な蓄積と評価できます。

住宅と車のローンで月20万円の支出がある場合、年240万円が固定費になります。これは年収の約18％にあたりますので、返済負担率としては一般的な許容範囲です。

ただし、子どもが増える予定や教育費の負担増が見込まれるため、今後は固定費を下げる工夫や繰上げ返済などを視野に入れると安心です。

子ども1人あたりにかかる教育費は、幼稚園〜大学卒業までで平均1,000万円〜2,000万円とも言われています。これを見据えた長期のライフプランが必要です。

たとえば、児童手当や積立NISA、学資保険を活用することで将来的な支出の備えになります。

今後のために取り組むべきアクションとして、次のような対策が有効です。

特に30代前半は、資産運用のスタートには最適な時期です。時間を味方につけた運用を心がけましょう。

現時点で貯金800万円というのは、状況を踏まえれば健全な水準と言えます。特に育休期間中で収入が減っていたことを考慮すれば、むしろ堅実な管理をされている印象です。

これからは収入の安定化とともに、資産形成や教育費への備えを進めることで、より安心した家計基盤が築けるでしょう。焦らず、できることからコツコツと積み重ねていきましょう。